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ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷のkuuのレビュー・感想・評価

3.5
『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』
原題 Haunt
映倫区分 PG12
製作年 2019年。上映時間 92分。
イーライ・ロス製作、『クワイエット・プレイス』の脚本家コンビ、スコット・ベックとブライアン・ウッズの監督、脚本による、お化け屋敷を舞台にしたアトラクションホラー。
どーでも良いことですが、冒頭、彼らが夜を明かす前にテレビから流れる映画は、ジョージ・ロメロの代表作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』でした🧟。

ハロウィンの夜、ハーパーはルームメイトとパーティで知り合った大学生たちとともに郊外にあるお化け屋敷に向かう。
廃墟のような屋敷、彼らを迎え入れる不気味なピエロに期待をふくらませ、ハーパーたちは屋敷の中へと進んでいく。
そして、さまざまな仕掛けが施された部屋を進んでいく彼らの前に、仮面をつけた少女が現れ『見てないで、助けて!』と叫び声をあげる。
少女の必死の様子と、お化け屋敷のただならぬ空気に困惑していくハーパーたち。やがて、その屋敷が単なるお化け屋敷でないことに気づく。
そこは、殺人鬼が殺しのために作った場所だった。

今作品は、『クワイエット・プレイス』を手掛けたチームが監督を務め、ホラーの影響を融合させた作品。
『ソウ』、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』、『ヴォイド』、『Hell House LLC』、『キラー・メイズ』などの要素が融合したんかな?興味深い作品でした。 
今作品では、若く才能豊かなアンサンブル・キャストが実際に好感の持てるキャラを演じており、典型的なスラッシャー・ジャンルとは一線を画していました。
複雑にデザインされたお化け屋敷のセットやトラップは、製作の背後にある創造性の証として際立っていた。
登場人物が追いかけ回されるような、ただ雰囲気のある背景を提供するだけの従来のお化け屋敷映画とは異なり、今作品ではセットを駆使して、いたるところに危険な罠が仕掛けられた環境を作り出している。
今作品の長所のひとつは、緊張感を高める卓越した能力。
監督は終始サスペンスフルな雰囲気を見事に維持し、観客をハラハラドキドキさせてくれた。
個性的でとてつもなく不気味な悪役の数々は、顔のない大群や一人の無敵の殺人鬼ではなく、殺人鬼たちの個性が際立って感じられ、映画に華を添えている。
今作品の長所は印象的だが、欠点もいくつかある。
最後の少女の正体が中盤までに予想できてしまうため、驚きの要素が薄れちまう。
さらに、ハントのルールにもっと時間をかけ、登場人物の死をルール違反にもっと密接に結びつければ、この映画はもっと有益なものになったに違いない。
さらに、今作品を含め、最近多くのホラー映画がトラウマについて何か語っている。
しかし、そのどれもがトラウマは悪いものだちゅう以上のものではないかな。
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