下北沢で暮らす、古着屋を営む青年の日常を描いた物語。ふわっとした前情報で鑑賞したが、思った以上に笑えて、楽しく、心地よい作品であった。
彼女に浮気されたうえにフラれた古着屋店主の青は、大学生の卒業制作作品の映画に出演しないかとスカウトされる。迷った末に出演を決め、撮影に臨むが…
主人公の青が、なんだかすごくいいキャラクター。古着屋でのつかず離れずの接客の感じとか(某芸人が、古着屋の接客のモノマネをしているが、まさにそんな感じ！)、カフェで亡くなった古本屋の店主のことを語る場面、飲み会で友達になったイハとのやりとりからは、優しく正直でまじめな人柄が伝わってきた。あとは、古本屋の女の子、バーのマスターが良かった。バーのマスターの、思わせぶりな雰囲気には私も騙された。え？マスターじゃなかったんだ？！みたいな🤣他にも、味のある人がたくさんいて、ずっと観ていたくなった。
俳優さんが皆、演技じゃないみたいに自然体なのも、とても良かった。自然体なのも演技なのだろうが、作品の雰囲気を壊す人が全然いなくてすごいなあ…と。若葉竜也は、「愛がなんだ」でのナカハラ役で強烈な印象を受け、観るのはそれ以来なのだが、本作でもいい味をだしていた。城定イハを演じた中田青渚も良かったなあ…イハちゃん、いい子だった。友情出演の成田凌は、さすがな存在感！出演していると知らなかったため、観られてラッキーだった。
まだ下北沢には行ったことがないので、ぜひ行きたい！カフェで読書したい。ビール飲みながらライブをみたい。
