Joey

リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズのJoeyのレビュー・感想・評価

3.5
もし自分がリアムだったらセカンドアルバムでオアシスを脱退していただろう。だって、Don’t Look Back in Angerをノエルが歌っちゃうんだから、どう考えても許せない。オアシスのライブでは、会場全体でDon’t Look Back in Angerを大合唱して盛り上がる。これがオアシスの定番。その時リアムはバックステージに引っ込んで、狂乱のステージと距離を置き、曲が終わるのをじっと待つ。これを世界中のツアーで繰り返す。こんなの耐えられる筈がない。

リアムにはミック・ジャガーのような華はない。マイクスタンドの前に突っ立っているだけで、スタジオでもスタジアムでも変わりない。ノエルもギターヒーローって訳ではない。オアシスはノエルのソングライティングに支えられ、皆んなの思い出がその楽曲に詰まっている。そんなバンド。でもバンドって奇跡のアンサンブルを生む場所。セカンドアルバムの後に低迷期が訪れて、ゲム、アンディ、ザックが揃って、息を吹き返したんだと思う。仲間を見つけたリアムは復活し、バンドの奇跡を信じないノエルは迷走している。素直にオアシスを再結成すればよいのになぁ〜。

当たり前の事だけど、やっぱりリアムとノエルは兄弟なんだと思った。未だに兄貴にくっ付いて遊んでいるヤンチャな弟のよう。次男と三男坊って、こんな感じかもしれないな。スーパースターになっても変わらない。しかし、お母さんは昔のままの家に住んでいるんだね。豪邸には引越していないんだ。
マンチェスターの愛すべき家族のドキュメンタリーです。
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