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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのsiのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!やっぱりトムクルーズは裏切らない。

冒頭の潜水艦のシーンがいまいちで不安になったものの、鍵の取り合いが始まってからはあっという間に終わった。

空港の鍵取り合戦からして良い意味でマヌケの連続。最初の時点で大事な鍵をスられるようなポケットに入れとくな、核爆弾をナゾナゾで止めるってどんな幼稚な発想かよって話なんだが、そんなことは映画的にはどうでも良い、映画なんてドキドキハラハラさせてりゃ良いんだよっていう潔さだからとにかく気持ちいい。イーサンが何回も気を抜いてしまって結局スリに逃げられるのも序盤のネタ振りだから全く問題無し。

そして最初の見せ場のカーチェイスシーンが面白過ぎる。車で逃走するグレースの運転の下手さを見せてから、追い詰められたイーサンとグレースは手錠で繋がれる。隙を突いて車で逃走しようとするも、イーサンが手錠のせいで運転座席の左シートに座れない、という不可能状況の作り方が巧すぎる。これで運転しながら入れ替わって、バック走行で長いトンネル抜けたら地下鉄が来て危機一髪、ってベタだからこその面白さ。絶対死んでるというタイミングでカット変わって実は助かってるってのもたまらない。

敵の黒幕ガブリエルに女性2人のうち1人が
殺されるという夜の対決シーンもチャンバラがやりたいだけで作ってる感じ。女性の方のナイフが長いってだけでスリルが増す。イーサン-パリス戦も狭い路地裏に門をプラスするだけで凄く面白い。

クライマックスの待ってましたの予告バイクシーンで、分かってても手に汗握ったし、アホらしい駆け引きも面白かった。遂にトムが助けに来る時、パラシュート付けたまま横から入って来るのにも度肝を抜かれた。物理的にほぼあり得ないけど、あり得ないからこそ驚ける。よくあるトンネルを使った電車の上での格闘も面白かったし、ラストの壊れた橋に電車が突っ込んで、落ちかける電車の中を意地で登って行くのもちょっとしつこいながらハラハラした。

前編なのに充分過ぎるカタルシスで、別に前編って言わなくても全く問題ない終わり方なのも良かった。これもトムクルーズのこだわりらしいから、本当に信頼出来る男である。

後編も楽しみだが、中洲大洋の閉館で大洋1で後編が観られないことだけが無念。
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