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瞳をとじてのsiのネタバレレビュー・内容・結末

瞳をとじて(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

がっくり…。ここまでダメとは。

とにかく前半の画面的にも面白くないままだらだら続く会話シーンに辟易。余白から想像させるなんて気は全くなく、ただただ設定の説明を聞かされるだけの1時間半。

フリオが見つかってからはちょっとだけ盛り返すものの、それでも普通レベル。上映時間の長さから考えたらどんなに贔屓目に見ようとしても評価は下げざるを得ない。

後半、やたらと映画愛を散りばめて来るが、それも何だかなあと白けるばがり。特にアナトレントまで出して「ソイ アナ」と言わせる下品さには怒りすら覚えた。自らの大傑作を貶める最低の発想。こんなつまらんことをやる監督だなんてなあ。ラストの映画を観るシーンも全然グッと来なかったわ。

やっぱり監督業も継続しないと無理よ。撮らないと下手になるのは当たり前。

しかし「ミツバチのささやき」の良さが全く出ていない本作を評論家が大絶賛とはね。日本には信頼出来る評論家などいないという証明になってしまっている。今のところダンマリを決め込んでいるのは蓮實重彦だけに見えるが。パンフレットも買ってないから分からないけど…。
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