思った。今泉作品って、あらすじだけ読むと、江國香織みたいだなと。だから好きなのかも。
田中圭のおしゃれ花屋？モテないわけないだろ。ってゆうかお花屋さんってだけでかっこよく見えちゃうわ。
若い女の子と、年上のこだわりがある男性（本作は花屋）って設定は「愛なのに」の2人みたいだな〜！
隠れ一番モテたのは宏美ちゃん（志田彩良）なのでは？たった1年しか違わないけど、「かそけきサンカヨウ」の方が透明感出て可愛い！
私は最近モテる男が嫌いなので、あらすじやコメントで「田中圭がモテまくる」と聞いたときは、うわっと思いましたが、冒頭数分でカップルの別れ話をラーメン屋で聞いて泣く夏目（田中圭）……いいやつじゃあん。（すっかり好き）
「最高の離婚」の綾野剛みたいなクズかと思ってた。
「行けば会える」っていう行きつけの場所があるって、すごくいいんだよね。私も2軒だけあって、拠り所にさせてもらってます。脱線。
「好き」って言うのって勝手だなぁ。モテモテで嫌な夏目じゃなくて、むしろ人間関係をかき乱すことになり、焦ってしまう夏目がいい。割とずっと貧乏くじ引いているところがいい。
そっか、「気持ちを伝える」がテーマなのね。今の私には割と痛くって、見た時期が違ったらまた違ったかも。
好きって告白するのって大変だし、人生で死ぬほど多いわけじゃ普通ないから、尊いと思うものの、ただ「好き」って言われても腑に落ちない気持ちも分かる。
無条件に「好き」って言葉は嬉しいけど、きちんとその裏側の理由だとかが欲しいよ。笑
でもそこを詳細までクリアに、セリフで描き過ぎるのは、今泉作品の世界じゃない。（唐突な告白や決断こそが、今泉作品だと思ってる。）
って思ってたら、きちんと最後に回収されてよかった。
「ありがとう、でもごめんなさい。」って日本人は断るけど、なんのごめんなんだろうね。
気持ちに応えられなくてごめん？そもそも告白する人のなかには、気持ちに応えてもらおうと思っていない人もいるのに？
なんて考えてたら爽やかに本編終わってました。
こんな風にモコモコ考えさせてくれて、でも決して暗い気持ちになるわけでもないから、私は永遠に今泉作品が好きで追いかけるのだと思う。
……なんて偉そうに、告白する側よりも動揺する夏目の気分になってしまったけれど、人生で告白する回数ってそう多くはないし、やっぱりいい作品だなって思っちゃった。
長編映画ってよりは、サラッと独立したドラマのように観れた。それもよき！
