woos

ジャスト 6.5 闘いの証のwoosのレビュー・感想・評価

ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)
-
K's cinemaにて字幕版を鑑賞。
2021年新作劇場鑑賞5作目。
客席は2割くらい。
テーマ「人間は白か黒かで判断出来ない」

[全体として]
公開館数がとても少ない、しかも都内で唯一の上映K's cinemaはネットで席を予約できない(2/19からネット予約出来るようになるみたい)ということもあって、凄く行きづらいのだが、課題映画になったという事もあり観に行って来たが、最初から最後まで目が離せない恐ろしい作品だった。
お話的には、「警察VS麻薬王」という感じではあるが、正義の味方の警察側の主人公は利己的でとても嫌な奴だし、悪の親玉である麻薬王はとても家族想いの奴だったりして、話は単純ではない。
イラン映画と言えば、『セールスマン』と本作しか観たことないのだが、確かな力を持った監督がいるんだな。

[良かったところ]
冒頭から渋いルックではあるが、目が離せないほどの急展開が発生していき、そのテンションは最後まで続いていく。けっこう海外ドラマの『24』っぽい。
お話はイランの話だが、割と人としての葛藤を描く話でどの国の人にもわかるような話なんじゃないかと思う。(おまわりは嫌な奴ら)
貧民街(土管置き場)の描写は結構エグくて恐らく不法占拠してる人達なんだが、現代の阿片窟と言った感じが興味深かった。

[気になったところ]
もう社会がこうなってると、どうしようもないんだろうな。まだ、日本は治安が維持されているので、安心して生活出来るというのは非常にありがたい。

------------------
人間の心の闇が浮き彫りになる作品でした。
オススメです。
woos

woos