東京国際映画祭学生応援団

わたしの叔父さんの東京国際映画祭学生応援団のレビュー・感想・評価

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)
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🎬コンペティション🎬
🇩🇰『わたしの叔父さん』

〈自然な日常が癖になる〉
(あらすじ)
身体が不自由な叔父と2人で牛舎の世話をしているクリス。獣医という夢を叶えるか、叔父と2人で牛舎を守り続けるか、彼女の葛藤と優しさの物語。

(感想)
劇中のクリスと叔父の会話のない中での絶妙なコンビネーションが息がぴったりで印象的でした。なんと、2人は本当の叔父と姪だということで、納得してしいます。とにかく本編開始から全く会話がなく、2人のいつもと変わらない日常が描かれており、何気ない仕草だったり気遣いだったりに、本当の叔父と姪という関係であ表れていました。会話のないストーリーの中で1番最初に発せられる言葉が、「ヌテラは。」というスーパーで買い物をしている時の叔父の一言だったことに、少し可笑しさを感じました。寡黙な叔父かと思いきや、ヌテラにこだわり、姪のことを気にかけるお茶目な言動に会場も笑いに包まれていました。
あまりに自然すぎる日常に、2人の実生活を覗いているようです。クリスの抱く様々な葛藤や叔父の思い、全てが温かく素敵な作品です。

次回上映:11/3(日)11:20-△
11/5(火)11:20-◎

鑑賞者:かき