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レゴ ブリッキュメンタリー A Lego BrickumentaryのSPNminacoのレビュー・感想・評価

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デンマークの木工会社から始まったレゴの歴史(火事に遭いすぎ!)。そこから広がる世界はデザイナー、マスター・ビルダー、レゴを愛する大人たち、ファン・コミュニティ、研究者、『レゴ・ムービー』に宇宙まで壮大だ。レゴは無限の創造力ーーでも、レゴに親しんだ経験がない自分には今までピンとこなかった。作品を見てもどう凄いのか、何が楽しいのか。ただ、トレイ・パーカーが言うように無心でせっせと組み立てる作業が癒しになるのはわかる。大雑把に言えば、編み物とか手芸全般と同じ効果かも。
後半アーティストのプロジェクトを追う部分はそんなに盛り上がらないが、ビジネス面での低迷期の件が面白かった。確かに、レゴブロックが既成のエレメントに走るのはいただけない。作ったことない自分でさえ、レゴなのにアレは何だ?って思うし、「そもそも組み立てるのが嫌な人は他のオモチャを買う」のだから。大衆ウケしようとして本質を見失い、結果誰にとっても魅力がなくなるというパターンは、多々思い当たる(日本の映画宣伝とかね!)。そこにファンを信じない傲慢さがあるという指摘は尤もだ。
ある人がレゴは「言葉」だと言ってた。なるほど、仕組みは共通だけど人それぞれ使い方が違う。一個では単なるブロック、組み合わせると何でも表現できる。そして、時には猛烈に痛い「凶器」にもなるのがレゴ!
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