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スティグマータ/聖痕のkuuのレビュー・感想・評価

スティグマータ/聖痕(1999年製作の映画)
3.5
『スティグマータ/聖痕』
原題 Stigmata.
製作年 1999年。上映時間 102分。
パトリシア・アークエット主演のオカルト・スリラー。
キリストが負った5つの傷を示す聖痕“スティグマータ”。
突如その傷が現れた女性を襲う、未曾有の恐怖を描く。ガブリエル・バーン共演。
ガブリエル・バーンは、実はローマで神父になるために5年間神学校に通っていたそうです。 彼は俳優になるために辞めたそうですが、彼の演技には自然さがあるのはこのためかな。

ある日突然、都会で働くヘア・ドレッサー、フランキーが体数カ所から出血するという怪現象に襲われた。バチカンから派遣された神父アンドリューは、彼女に現れた聖痕が真実か否かを調査しはじめる。。。

今作品は世界各地で起こる謎の現象、聖痕をスティグマータ(stigmata)って云うモンを扱ってる。
(聖痕《せいこん》はそもそも、イエス・キリストが磔刑となった際についたとされる傷で、また何らかの科学的に説明できない力によって信者らの身体に現れるとされる類似の傷をいうらしい。これらはスティグマータ、
ラテン語:stigmataと呼ばれ、カトリック教会では奇跡の顕現と見なされている。
それを初めて映画化した作品です。
小生は傷は残ってないが、昔、某県内に逗留していた折に、中華街にタムロするオヤジ達のある原因で病院に緊急搬送された。
その時に臨死体験をした。
臨死体験の事は良く触れてますが、救急車で運ばれた翌日、救急救命士が蘇生した小生のところにワザワザ来て
どこかでキリスト教とヘブライ語を学びましたか?
と問うてきた。
なんでも小生が、臨死体験しているときにヘブライ語をペラペラ話していたそうだ。
しかし、小生は、その同時はバリバリの唯物論者だったしキリスト教とは無縁やった(今はその時のことを知りたいが故に、多少言語に興味を持ち、日本語以外に二カ国は多少理解出来るようになった。
古語も多少明るい方だが、その後は傷ではないが、とるに足らない能力が身に付いた。
バカな小生は奇跡の傷痕かもなんて思わなくはない。
兎に角、不思議体験もした。
今作品も、教会とは無縁やった女性の身に突如現れたキリストの傷。
その裏にはバチカンの宗教的陰謀が隠されていた。
トマスの福音(書現行の新約聖書には含まれないという点では、外典)を巡る実際の出来事をベースに、次々襲い来る超常現象を描いとるサスペンスホラー。
ブラジルの村ベロキント。
血の涙を流す石像の噂を聞き、科学者アンドリュー神父が調査に。
石像の奇跡は教会の責任者アラメイダ神父が死亡した日に始まったそうで。
神父の葬儀やって沢山信徒がきとった。
そんな中、少年がアラメイダ神父の柩からロザリオをパクって観光客の売った。
買った人は娘フランキーにそのロザリオを贈った。
興味の無い様子やったが、後日、篦棒力で風呂ん中に引きずり込まれ、激痛とともに両手首に太い杭で貫かれたような傷が現れた。
その後地下鉄2度目の激痛に、今度は背中に鞭で打たれたような傷までつく。
病院でも原因はハッキリしいひん。
バチカンはフランキーに起こる現象がスティグマータか調査するため、アンドリュー神父を派遣すことに。
スティグマータってイエス・キリストが磔刑の際受けた5つの傷を自らの体に再現することやし、聖痕受体者は敬虔な信者のみとされとる。
(故に小生のモノは紛い物)
フランキーの額には3つ目の聖痕が現れ、幻覚を見たり謎の言葉を叫んだりと奇行が繰り返す。
アンドリュー神父はフランキーの叫び声を録音し、バチカンで翻訳作業をしているジアーニ神父に聞かせます。
フランキーが喋ったのはキリストが使用したとされる言語、1900年間使われていないアラム語自分はヘブライ語だし、多少、小生に似てる節はある。
(トマス福音書は、イエスが弟子たちに語った実際の言葉とする説もある史料やけど、実在の文書は、映画にあるようにアラム語ではなく、ギリシャ文字をベースにした古代エジプト語であるコプト語で書かれたってのが現在の有力説。)
少しちゃうかなっ。
今作品は単なるオカルト・ホラーじゃなくて、『トマスによる福音書』を異端とみなす奴らの、その存在を阻止しようとするサスペンス仕立ての作品やし面白い。
『スティグマータ/聖痕』は主人公に襲いかかる恐怖体験ですが、主題は、イエス・キリストの教えを告げた言葉の発見で、その神秘的な内容が実に興味深い。
主人公が、”キリストの磔刑”で受ける傷と同じ体験をする痛々しい映像は実に刺激的、とり憑かれる姿を映す映像は、オカルト映画の傑作『1973年の方のエクソシスト』を思い出す。
無神論者である奔放な主人公の生活が一変する内容は、常時、雨が降っとるんが続く陰湿なムードにより、物語の展開の不透明さを感じさせる演出となってて個人的には興味深く視聴しました。
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