サン・フィアクル殺人事件を配信している動画配信サービス

『サン・フィアクル殺人事件』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

サン・フィアクル殺人事件
動画配信は2025年7月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

サン・フィアクル殺人事件が配信されているサービス一覧

サン・フィアクル殺人事件が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM
TSUTAYA DISCAS

『サン・フィアクル殺人事件』に投稿された感想・評価

犬
3.5
新聞

サン・フィアクル伯爵未亡人のもとに殺害予告が届き、彼女に助けを求められたメグレ警視が40年ぶりに故郷へ戻り……

冒頭から雰囲気ある

変わったこと、変わらないもの


いろんな思い出が

死顔
いろいろ怪しい

捜査
トラブルがたくさん

ドラマ要素
ミステリーも楽しめます
tak
3.5
ジャン・ギャバンのメグレ警視第2作。生まれ故郷のサンフィアクル村に戻ったメグレ。彼の父はとある伯爵家の管理人で、メグレは幼い頃をそのお屋敷で過ごした。脅迫めいた手紙が届いたと、当時伯爵夫人だった女性から相談をされての帰郷だった。ところが翌朝、教会でミサの最中に夫人は心臓発作で亡くなってしまう。手紙の予告に一致する死に、メグレは「これは殺人だ!」と関係者に聞き込みを始める。放蕩息子である現伯爵、執事、管理人と銀行に勤める息子、医師、神父。それぞれに殺人の動機が疑われる。犯人は誰か、どう実行したのか。

メグレ関連作を観て、このシリーズは人情刑事ものだと理解したが、今回は個人的な関わりから事件に巻き込まれるエピソード。クリスティ作品みたいに限られた舞台のストレートな犯人探しミステリーなので、謎解きの面白さを期待して観るなら前作以上。

メグレの対人関係のうまさも映画のポイント。関係者それぞれの立場を理解し、捜査への協力を仰ぎつつ、一方で追い詰めていく。メグレが幼い頃に伯爵家に嫁いできた夫人には、少なからず憧れのような気持ちもあっただろう。そんな夫人を救えなかったことは、彼にとってどれだけ辛いものだったに違いない。それを抑えながらただ冷静に振る舞い続けただけに、直接的な犯人を追いつめた後、感情が爆発する場面が切ない。台詞からわかるメグレの年齢を既にこえてる自分だが、こんな男の強さも貫禄には程遠い。ジャン・ギャバン主演作を観るたびに、昔の大人の男ってカッコいいよなぁと思わされる。
【メグレ警視の故郷 サン・フィアクルにて】


監督:ジャン・ドラノワ(1959年・仏・97分・モノクロ)
原作:ジョルジュ・シムノン『サン・フィアクル殺人事件(1932年)』

メグレ警視(ジャン・ギャバン)は、サン・フィアクルの村に帰郷する。実に40年ぶりのサン・フィアクルだった。違うシーンでメグレ警視は「私が13歳でこの村を出て…」と言っていたので、メグレ警視の年齢は53歳なのだと分かった。
メグレが故郷に帰って来たのには理由があった。彼が幼い頃に憧れていたサン・フィアクル伯爵夫人(ヴァランティーヌ・テシエ)から助けを求める手紙を受け取ったからだ。伯爵夫人の元には「懲罰の鐘がなった。おまえは聖杯の日に死ぬ」と書かれた脅迫状が届いていたのだった。

先代の伯爵(夫人の夫)は既に他界していて、今は息子のモーリス(ミシェル・オークレール)が爵位を継いでいたが、彼は現在パリで暮らしていた。伯爵邸は、古めかしくて立派でかなり大きな館だった。、メグレの父は生前、この館の管理人として誠実に仕えていたようだ。メグレは一階にある広間や図書室などを見ていたが、壁には、かつてそこに沢山の絵画が飾られていたであろう痕跡があった。
秘書のサバチエ(ロベール・イルシュ)の説明では、(メグレは古物商として紹介されていた)高価な美術品や絵画、初版本はもう残っていないという。(息子)モーリスの放蕩と浪費のせいらしい。
翌朝、メグレが目を覚ますと、夫人はミサに出かけた後だった。メグレは急いで教会に行ったが、その時は夫人はまだ元気だったのに、次に夫人の席に目をやると息絶えていたのだった。脅迫状の予告通りになってしまったが、死因は心臓発作だった。これは偶然なのだろうか?

メグレは、関係者を一人一人訪ね歩き、彼らの言葉や行動に矛盾はないか?夫人が亡くなって得をする人物は誰か?加えて伯爵邸の資産状況、金銭の動きなど、彼の観察力、洞察力を駆使した捜査が始まる。そもそもモーリスが死んだと新聞社に報せたのは誰なのか。まだ、サン・フィアクルに届いていない新聞を果たして夫人は観ることが出来たのだろうか。ハッキリ言って夫人の周囲の人物は怪しい者だらけだった。

村には昔の彼を覚えている人物が沢山いて、メグレがサン・フィアクルを去った後のことを色々と聞くことが出来た。伯爵家も今は落ちぶれてしまって館が抵当に入れられていることや、土地や沼までも二束三文で手放したらしいことも分かった。
メグレの捜査の仕方が詰問調ではなく、世間話のように何気なく、気前よく酒場で奢ったりするのも意外だった。そうやって犯人の目星がついた所で、彼は館に関係者全員を召喚する。
集められた中にはサバチエの弁護士もいて、犯人ではないのだから召喚という言葉は使わないで欲しいと抗議する。しかし、メグレは断言したのだ。「召喚したこの中に犯人がいる」初めてメグレの声色が変わった。

犯人が分かった時は、その意外さに驚いた。確かに劇中、多少怪しくはあったけれど、メグレ警視に協力的だった上、誠実でお堅い人物に見えていたのだ。メグレが犯人を追い詰める理路整然とした根拠・理由は、観ていて気持ちが良かった。

先日鑑賞のジェラール・ドパルデューが演じるメグレ警視も堪能したが、どちらも渋みのある中に人情味を滲ませ、心優しい警視を好演していたと思う。
私には馴染の薄かったメグレ警視だったけれど、メグレ警視シリーズの人気の理由が分かった気がする。

『サン・フィアクル殺人事件』に似ている作品

警視庁物語 夜の野獣

製作国:

上映時間:

83分

配給:

  • 東映
3.5

あらすじ

惨殺死体の横たわる現場で捜査を開始した警視庁捜査陣。その結果、被害者のものらしき血糊の付いた財布と女物の財布、イヤリングが見つかる。女物の財布の所有者が判明し、その証言からスリの存在が浮上…

>>続きを読む

犯人は21番に住む

製作国:

上映時間:

90分
3.5

あらすじ

腕利きの刑事ウェンは、被害者ドゥラン氏の死体の上に電話番号を書いた紙を残した殺人犯の事件を担当することになった。売れない役者のウェン夫人ミラは、自らにマスコミの注目を集めようと、夫の事件の…

>>続きを読む

舞踏会の手帖

製作国:

上映時間:

130分

ジャンル:

3.6

あらすじ

若い頃に結婚した38歳の未亡人・クリスティーヌ。年の離れた夫を亡くした今になって、青春を謳歌しなかったことを悔やんでいた。そんな時、彼女は昔の手帳を見つける。16歳の時に舞踏会で踊った相手…

>>続きを読む