不可能な死の謎を解く！

シリーズ3作目の今回、『グラス・オニオン』事件からどれぐらい経ったんだろうね？聞く理由はなんかさらにダンディ化した名探偵ブノワ・ブランだったからwww

俺は前の2作を観てから本作観たけど、このシリーズはアンソロジーっぽくて前作は観てなくても大丈夫🙆

本作は田舎側のニューヨークにある小さな町の教会が主な舞台で、元ボクサーの牧師ジャドは「永遠なる勇気の聖母教会」という名の司教区でカリスマ性満載のジェファーソン・ウィックスのお手伝いをする。このウィックスを信頼し、尊重する住民が5人ぐらいおり、でもその信頼は薄れていく。そして教会を幼少期の頃から働き、現在は運営などを仕切っているマーサもいる！
だが聖金曜日に、殺害事件が起こり、証拠は決定的ではないものの、疑いの目はジュドに向けられる！
そこで現れるのが、、、、、、、、、、、007ではなく老けたブノワ・ブラン！

常に程よいコメディ要素があるところがこのシリーズの長所で、前作は残念ながらそのコメディ要素が溢れすぎたと思ったけど、本作はシリーズの中で最もシリアスな映画！

それに1作目は華麗な豪邸が舞台で容疑者は父のお金で過ごそうとする縁故主義者達、2作目は華麗な億万長者のプライベート島が舞台で容疑者は億万長者の友人とリスクの高い状況であった2作と違って今回は、
田舎の教会が舞台で、雨と泥のイメージの強かった映画だった！でもビジュアルは通常通り綺麗に撮られている！！！

ミステリーは今回が今までの中で1番好きだった！豪邸やプライベート島などは、一般人の入れないロケーションよりも、教会のような場所の方だと事件現場の出入りは誰でも出来るから、ミステリー要素を強化させてると思った！

そして冒頭にも書いた通り、今回は不可能な殺害と言い、ブランが簡単には解けない謎と映画中言われるけど、それはその現在にある証拠を見ても不可能と感じ取れる謎だったから、終盤までずっと興味津々で観てられた！

そしてキャストもいつも豪華で、ウェス・アンダーソン映画のように、A級俳優達は多分みんな『ナイブズ・アウト』シリーズに脇役でも良いから出演したい！って思ってるのだと思う！これがライアン・ジョンソンの脚本の魅力的な部分！

演技面ではウィックスを演じるジョシュ・ブローリンとマーサを演じるグレン・クローズに魅了された！

個人的にはシリーズの中でベストだと思い、これはまだ続けれると思う！ジョンソン監督とダニエル・クレイグは既に4作目のストーリーのアイデアを考え始めてるらしく、それも楽しみにしておきます！🔎

“What I see is not a guilty man in torment, but an innocent man tormented by guilt”
「私の目に映るのは、苦悩する罪人ではない。罪の意識に苦しめられている無実の男だ。」



















〜〜この先ネタバレ‼️‼️〜〜




















映画観た後に、ウィックスが死ぬ寸前あの小部屋に入るシーンに巻き戻してみたら、ちゃんとローブにオオカミの頭が既に縫ってある！！

そして犯人を知った上で、倒れるシーン観ると、真っ先に駆けつけるのがジェレミー・レナーで、怪しいと思うほど駆けつけないところが良い！
そして自身が医者だから「みんな一旦離れて」など医者っぽいこと言えるのは犯人としてはプラスだよねwww

多分他にもたくさんそういうシーンあるだろうから、絶対2回目の鑑賞はする！！！

おいおいホットソースのジェレミー・レナーの出演は笑っちゃったよwww 『グラス・オニオン』ではレナーのホットソースが大事な役割を果たしてたから、彼がシリーズの出演するのはびっくりだった！www

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待ち望んでいたシリーズ第三弾。

Netflixのジャンル表記でも前作の「グラス・オニオン」がコメディなのに対し、本作はヒューマンドラマになっており、コメディ要素を極力排した本格的殺人ミステリーの王道と言った作り。

前二作のケレン味やコミカル感が削がれた分、派手さもないし、シリーズのファンの方なら、主演のダニエル・クレイグも長髪＆老けメイク（？）とイケオジ封印で地味めな活躍ぶりなので少々ガッカリするかもしれない。

でも、自分としては、信仰心やキリスト教信者が抱く“死者（イエス）の復活”という西欧社会では普遍的…故にミステリーに仕上げるには敷居が高い題材を堂々と映像化した大胆さ、本格的殺人ミステリーとしても見応え十分な仕上がりである事に拍手を送りたい気分。

グレン・クローズ、ジョシュ・ブローリン、ジェレミー・レナーといった分かりやすい大スターだけでなく、アンドリュー・スコット、ジョシュ・オコナー、ケイリー・スピーニーと伸びしろ大の俳優陣をキャスティングしている点もセンスが良い。

中でも悩める司祭を演じたジョシュ・オコナーの精細な演技が素晴らしい。ストーリーの本筋とは関係ない電話の会話のシーンで司祭の人物像を見せる演出が結局最後の結末に大きく繋がる要素ともなり相変わらず素晴らしい脚本。

グレン・クローズのクライマックスの演技力も流石だと唸らされた。

エンドロールにも監督のセンスの良さが出ていて好き。

“事件の解決には、犯人の神話を知る必要がある。”

地方の教会に派遣された若き司祭（ジョシュ・オコナー）は、そこに昔からいる司祭の支配的な環境と、彼に纏わりつく後援者達の関係に不信感を抱いていた。そんなある日、司祭が密室で殺害され…。

ナイブス・アウトシリーズ三作目。もうライアン・ジョンソン監督はこのために生まれてきたのではないかというくらい毎回オリジナルの脚本がよく出来てて面白い。最初のトリックぐらいなら思いつきそうだけど、そこから連なる様々な人間模様と隠された真実、フィールグッドで終わらせてくれる締め方も含めてエンタメミステリーとしてお見事。キャストを色々変えてずっとやってくれ。

ジョシュ・オコナーが歳重ねる程に可愛くなっていくのはなんなの…。

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