スクラップ感によってノワール・ミステリーの暗黒感が増す。ド忘れにより失われた73-90ページによる神秘性。夜、アコーディオンのメロディ、コップに滴る水、ゴミ流れる排水。窓際外からの覗き、女の嘘、自動…
>>続きを読む何が何だか話の全体像が掴めないが、その欠損が妖しい魅力にもなっている。煙と霧のダウナーな瘴気と滲み出す可笑しみ、迷子になるようなグルーヴがアレクセイ・ゲルマンを思い出す。
空間の使い方も面白く、引…
ルノワールの名探偵メグレ警視を扱った犯罪ノワール映画。メグレ役ピエール・ルノワールは監督の兄だそうな。パリ郊外の十字路の一軒で保険屋の車が盗まれ、その向かいのデンマーク人の車庫で宝石商の死体と共に車…
>>続きを読む最初から胡散臭かった女の、化けの皮が剥がれてからが面白い
柔らかいともしなやかとも違う彼女のしたたかな体つきが、悪女であることを一層引き立てる
ただ、肝心のメグレがどういう人物なのかはいまひとつわか…
いささか難しかったかな。
フィルム・ノワールであり、筋が練られていた感はあったが、全容を把握できず。
カーチェイスのシーンは凄かったし、本当にルノワールはなんでも撮れるな。
空間の捉え方の感覚が独特…
俯瞰ぎみのショットと人物のアップ、ぶつ切りと繰り返されるインサート。画面外からの音によって駆動する物語。
移民へ向けられる感情はルノワールの頻出テーマ。フランス人とデンマーク人が「古いイタリアの曲…