ケイスケ

フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話のケイスケのレビュー・感想・評価

3.2
👍👍👍👍👍

2018年5月14日、中国・重慶市からチベット自治区のラサ市に向かう四川航空3U8633便がリュー機長ら9名のクルーと119名の乗客を乗せて出発する。しかし1万メートルの高空を飛行中に、操縦室のフロントガラスにひびが入り窓が大破。圧力を失った機体は操縦も困難になり…。

2018年に中国で実際に起きた飛行機事故をもとにした本作。まず序盤で面白い演出と思ったのが、パイロットや客室乗務員たちが行う点検チェックや管制塔とのやり取りを丁寧に見せていること。ここまでリアルに描くのって意外と珍しいし「へー、こういうチェックするんだ」って知ることができました。

そんでフライトパニックものにはお決まりの乱気流が発生して、一回は乗客がパニックになりますが再び通常運行。…からのコックピットの窓にいきなりヒビが入る!ここは唐突に来るもんだからなかなか怖かった。ここから命懸けのフライトが始まります。ただこの事故の原因が最後まで判明しないのがモヤる。

フライトパニックものとして一定の面白さはありますが、いかんせん演出がちょっとクドい。日本も含めアジア映画のパニック映画ってこういう冗長な演出ありがちなのかな。実話なのでネタバレじゃないと思いますが無事着陸します。良かった良かった。

ただね…着陸成功して「やったー!」からエンドロールに行くまで25分くらいあるんです。暗転して終わったかと思ったら後日談で「一年後…」。いや長っっげぇわ!明らかに時間配分を間違えてると思う。あと航空マニアの連中とかなんかするのかと思いきや途中でいなくるし。ちょっと歪な部分もありますが佳作だと思います。最後はみんなで👍👍👍👍👍!