けんたろう

雪の女王のけんたろうのレビュー・感想・評価

雪の女王(1957年製作の映画)
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俺なら寒すぎて開始2分ももたなさそうなお話。


純粋無垢な少女が女王の根城へ向かうロードムービー!
こんなにも穢れていない主人公を見るのは久しぶり。でもやっぱり人間は人間臭いからこその人間だと思った。あまりにも綺麗とか清潔とかなるととても生命という感じがしない。


人は大人になるにつれて、心が冷えていくのだろう、暖炉の火では溶けないくらいに。そんな時に必要なのは、もしかすると過ぎるほどに純真な子供の存在なのかもしれない。子供が大人なしには生きることは難しいが、実は大人も子供なしに生きることが難しいのではなかろうか。テレビで赤ちゃんを見るだけでもいい、ちっちゃい子の存在をどこでもいいから感じれば自ずと心の氷は溶けるのではないだろうか。そんなことを考えながら映画の終わりごろ、僕は気持ちのいい眠りについた。