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第七の封印のefnのレビュー・感想・評価

第七の封印(1956年製作の映画)
3.9
 主題のとおりにきちんと女の子は火刑に処されるし感染者が死ぬ瞬間も撮っていて刺激が強い。教会も不安を怒鳴り散らして煽りまくる。
 ただそこから黒死病と教会を分離せず信仰と救済の問題に持っていくあたりはベルイマン。黒死病は象徴の形をとって現れるし、無神論も形だけで最後は黙示録の朗読で終わる。ご丁寧に救済を示唆してるあたりキルケゴールくらい生真面目。もう好みの問題だけど、パゾリーニくらい冷徹な方が自分は好きだな。
 途中のデカメロン風のNTR小噺は好きだった。
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