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すべてが変わった日のuneoのネタバレレビュー・内容・結末

すべてが変わった日(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

邦題が微妙で、予告編観てはいたもののスルーしてた作品。観終わった今でもこの邦題はよくないなって思う。
スーパーマンの両親ことダイアン・レインとケビン・コスナーの老齢のふたりが燻銀の演技を見せるスリラー。2回ほど訪れるスリリングで緊張感が高まるシーンによる疲労感はあるけど、何とも言えない後味があるし、面白かった。
60年代を舞台にしてるけど、マチズモの終焉と未来への希望を描いていて、西部劇ではないものの「パワー・オブ・ザ・ドッグ」に通じるものがあるような。
虐げられてきた女性たちの解放を阻むのは(老若問わない)男性たちだけではないというのも重要な視点で、ブランチと息子たちは現代社会や諸問題のアナロジーとして捉えると、ジョージの決断はヒロイックなものではないとも思えてくる。
我々にできることは見て見ぬふりをせず、若い世代に希望のある未来を残すことだと思う。
地味だけど見逃せない佳作。
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