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ぶあいそうな手紙のkazu1961のレビュー・感想・評価

ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)
3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-101
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋『 ラブストーリー 』『イルマーレ』『ラストレター』。。。手紙の素晴らしさを再認識させてくれステキな作品は色々とありました。本作もそんな作品の一つ。気持ちを文章にすることの素晴らしさ、返事を待つことの楽しみ、そしてそれは死を迎えた後でも残すことができる。。。そんな“手紙”の素晴らしさを“老い”“人生”をかぶせるとこによってより深い余韻を残す作品、特にラストでグッと持っていかれました。

🖋一人暮らしの住み慣れた我が家から動こうとしない頑固なほぼ盲目に近い老人、住むところも金もない天涯孤独な若い女性が、かつて想いを寄せた親友の妻から老人のもとへ届いた手紙を、アルバイトで読み上げることから始まった2人の友情を温かく描いた作品。死を間近に意識し出す老人が最後に出す手紙は誰に向けての手紙なのか?また、最期を共にする人は誰なのか?。。。そんなラストにとても共感。地味ながらも優しさに溢れた作品です。

🖋 ウルグアイの舞台の名優ホルヘ・ボラーニ演じるエルネストを始めとする個性派俳優達の見事な演技。そしてブラジル音楽のレジェンド、カエターノ・ヴェローゾの名曲「ドレス一枚と愛ひとつ」が映画を彩っています。

😌Story:(参考: 公式サイト)
ブラジル南部、ポルトアレグレの街。エルネストは78歳の独居老人。隣国ウルグアイからやって来て46年。頑固で融通がきかず、本が好きでうんちく好き。老境を迎え、ほとんど目が見えなくなった。もうこのまま人生は終わるだけ。そう思っていたある日、一通の手紙が届く。差出人はウルグアイ時代の友人の妻。エルネストは、偶然知り合ったブラジル娘のビアに手紙を読んでくれるように頼む。「手紙の読み書き」のため、一人暮らしのエルネストの部屋にビアが出入りするようになるが……それは、エルネストの人生を変える始まりだった。ワケありのビア、唯一心を許せる隣人ハビエル、昔の友人の妻ルシア、折り合いの悪い息子のラミロ……。 心を正直に伝えられないエルネストが最後に宛てた手紙の相手は?

🔸Database🔸
・邦題 :『ぶあいそうな手紙』
・原題 :『Aos olhos de Ernesto』
・製作国 : ブラジル
・初公開 : 2019
・日本公開 : 2020/07/18
・上映時間 : 123分
・受賞 : ※※※
・監督 : アナ・ルイーザ・アゼヴェード
・脚本 : アナ・ルイーザ・アゼヴェード、ジョルジ・フルタード
・原作 : ※※※
・撮影 : グラウコ・フィルポ
・音楽 : レオ・ヘンキン
・出演 : ホルヘ・ボラーニ 、 ガブリエラ・ポエステル 、 ホルヘ・デリア 、 ジュリオ・アンドラーデ

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
手紙の代読と代筆を通して交流を深めていく老人と娘の姿を、おかしくも温かく描いたブラジル発のハートウォーミングストーリー。ブラジル南部のポルトアレグレに暮らす78歳のエルネスト。隣国ウルグアイからブラジルにやって来て46年になるエルネストは、頑固で融通がきかず、うんちく好きの独居老人だ。老境を迎え、視力をほとんど失ってしまったため大好きな読書もままならなくなってしまった彼のもとに一通の手紙が届く。手紙の差出人はウルグアイ時代の友人の妻だった。手紙が読めないエルネストは、偶然知り合ったブラジル娘のビアに手紙を読んでくれるように頼む。手紙の代読と手紙の代筆のため、ビアがエルネストの部屋に出入りするようになるが……。主人公エルネスト役をウルグアイ映画「ウィスキー」に主演した名優ホルヘ・ボラーニが演じる。ブラジル・サンパウロ国際映画祭批評家賞、ウルグアイ・プンタデルエステ国際映画祭では観客賞と最優秀男優賞を受賞。
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