おかっぱ頭のマブリーがウリですが、共演者もなかなか豪華で、チョンヘイン、ヨムジョンア、パクジョンミン、韓国映画やドラマでお馴染みの名脇役であるキムジョンスやユンギョンホなどなど、知ってる顔がたくさん出てきます。
母親と喧嘩ばかりで高校中退した息子テギルが家出して、地方の街の中華料理屋で住み込みで働きますが、そこで出会った料理人のマドンソクはじめ、オーナーや赤毛の少女など、ワケアリの人達と一緒に過ごしながら、大人になっていく話です。
韓国らしく、親子関係や友達関係を描きながらもきっちりヤクザ出してきます。
あまりそれぞれの人物の背景は描かず、あっさり触れるか示唆するかくらいの感じですが、テギルは母子家庭で貧しくて、母親は息子の事を考えて働くし、息子は自分のためじゃなくお母さん自身の人生を生きて欲しいって思って、お互いを思ってるのに素直に言えなくてぶつかり合ってたり、親友のサンピルは認知症のおばあちゃんを養いながらの2人暮らしで切羽詰まってくるし、みんな心根の優しい人たちなんだけど、母子家庭、貧困などのせいで追い詰められています。
そういうところに闇金などの反社会勢力がつけ込むという構図があり、社会福祉とかどうなってんのかなとか思いますけど、なかなか世知辛いものを感じます。
そんな中でも、弱い者達が互いを思い合い、手を取り合って何とか踏ん張ったり立ち上がろうとする姿に胸が熱くなったりもして、まあでもコメディなので気軽に楽しめる作品でした。
チョンヘインて30才くらいやと思うのですが、高校生くらいの役やってても違和感なくかわいかったです。
パクジョンミンのぶっきらぼうなお母さん思いに泣かされそうになりました。
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