ケイスケ

ブラックアダムのケイスケのレビュー・感想・評価

ブラックアダム(2022年製作の映画)
4.0
ジャウマ・コレット=セラ監督の映画が好きというのもありますが、何よりロック様の暴れっぷりが気持ちいい。

5000年の眠りから目覚めた破壊神ブラックアダム。かつて彼の息子は自らの命を犠牲にして父を守りブラックアダムの力はわが子の命と引き換えに得られたものだった。息子を奪われた彼は復讐のため現代の地球で暴れ回り強大な力を使って破壊行為を繰り返していた。そんな振る舞いを見かね世界の平和を守るスーパーヒーロー軍団JSAが立ち上がる。

本作のレビューの前に『DCユニバース』と『DCエクステンデッド・ユニバース』やらが今どうなってるのか。結局どっからどこまでが続き物か曖昧だし、個人的には色々あった『ジャスティス・リーグ』以降は単体で楽しめる作品が多いので、DCはマーベルのようなユニバース化にしないで単体作品のクオリティを上げて欲しい。

あとジェームズ・ガンはめちゃくちゃ才能ある監督だと思いますが、マシュー・ヴォーンのようなちょい悪趣味な演出を入れるクセがあるので、彼が代表後のDC映画の内容面に少しだけ不安はあります。何にせよ、自分はマーベルよりもDC派なところがあるので今後のユニバース展開には期待していきたいと思います。

今後ブラックアダムがユニバースに組み込まれるかはわかりませんが、スーパーマンやアマンダ・ウォラーを絡めてしまったのでユニバース軸から外れた場合「今回の話なんやねん😥」とはなりそう。なのでこの映画単体で評価しますが、それらのモヤモヤを差し引いても面白かった。DCのバトルシーンってぶん殴って吹き飛ぶみたいにドラゴンボール的なので、ブラックアダム対JSAの能力バトルは面白かった。派手だけど見やすいのも良き。まあ終盤はドラゴンボールっぽくなるけど笑。

本作は124分と普通のアメコミ映画と同じくらいの長さですが、それでも登場人物とストーリーの描き込み不足は否めないです。てか中盤まで展開が早すぎる。ただやはりアクションは本当に見応えがあって大好きだし、セラ監督って『ラン・オールナイト』なら夜の街中、『トレイン・ミッション』なら電車内と、空間内の攻防のやり取りが本当に上手いですよね。ブラックアダムとホークマンの室内バトルも好き。

本作は前述したようにユニバース要素を中途半端に絡めているため、賛否が分かれるかもしれません。でもロック様無双がたっぷり堪能できるんだからいいじゃん(単純)個人的には最近のヒーロー映画ではかなり好きな方ですね。面白かったです!