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13ゴーストのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

13ゴースト(2001年製作の映画)
2.5
『俳優たるもの』

劇団☆新感線が初めてシェイクスピアに挑んだ舞台「メタル·マクベス」。主人公を演じたのは俳優の内野聖陽。今、放送している「真田丸」では徳川家康を貫禄ある演技で披露されてます。そんな内野さん、その「メタル·マクベス」ではメタルを唄い、そしてシャウト!いやはや、俳優さんというのはどんな役にも対応せねばならない。大変だなぁと思ったわけでありますφ(゜゜)

この作品『13ゴースト』は、映画プロデューサーのジョエル・シルバーと映画監督のロバート・ゼメキスが設立した、ホラー専門の映画製作会社ダークキャッスル・エンタテインメントが製作した『TATARI』に続いての劇場映画第2弾です!

主人公のアーサーは、亡くなった大富豪サイラスの甥だった事から、その遺産を相続する事になり彼が住んでいた豪邸を訪れます。しかし、そこには生前サイラスが捕まえたゴースト達が封じ込められていて、その封印がなんと解かれてしまいますΣ(lliд゚ノ)ノ

ゴーストが、専用のゴーグルでなければ見えないっていうアイディアは面白い!見える人はものすごく焦ってるのに、見えない人はキョトン。 体に傷がついたりして初めて焦る!ただ惜しむらくは、そのゴースト達が全然怖くない…( ・-・)せめて、もっと血糊付けて、内臓デロン位なってないとね♪

ただ、お家のからくりがなかなか凝ってるのと、ゴースト達が徐々に解き放たれ展開は悪くない。ゴースト達のガラス張りの部屋は『キャビン』っぽい。この映画から少し着想を得たんではないでしょうか。

前述の通り、ホラーとしては“怖くない”という致命的なウィークポイントを持っていながら、この映画が駄作にならなかったポイント。それは、俳優の力。主人公アーサーを演じるのは、「名探偵モンク」や『ギャラクシー·クエスト』のチェン主任ことトニー·シャルーブ。いや、彼を主役に据えたこのキャスティングは渋い!そして、大富豪サイラスには『アマデウス』のサリエリを演じたF·マーレイ·エイブラハム。

このふたりの俳優さんが、言い方悪くもこんな題材の作品なのにしっかり熱演していて、最後なんてちょっぴりホロリとさせられるρ(・・、)あと、いつもはちょっとバカっぽい役が多い、マシュー·リラード。実質上、観始めは彼を主人公と思う展開なのですが、結構ガンバってます!最後にはカッコよく見えちゃう。

怖さを求めた場合、この映画はそれに応えられていないかもしれませんが、家族愛の物語としては最後の5分でグッとくる。そんな映画になれたのも、俳優たるもの、名役者達のおかげだねd(・∀・`*)
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