とりん

どうにかなる日々のとりんのレビュー・感想・評価

どうにかなる日々(2020年製作の映画)
2.9
2023年1本目

映画公開時から気になってた1本、久しぶりのU-NEXTにて鑑賞。
4つの恋心を描いたショートストーリーから成るオムニバス形式の中編アニメ映画。
特に前情報を入れていた訳ではなく、オムニバス形式の作品かなとは思っていたので、その通りの内容に特に驚きはなかったものの、ひとつひとつの話に特につながりがなく、舞台や人物、設定に至るまで全くの別もの。まぁ3本目と4本目は続きではあるけれど。
1本目の女性同士の恋愛は結構リアル味あって好きだった。ここがメインの話ぽくて、女性2人は花澤香菜、小松未可子で、さらには参列する結婚式、2人の元カノである人物は早見沙織が声を演じるという豪華さ。このメンツでベッドシーンを描くのは少しドキドキしてしまうのは否めない。やはり思い返してもここがやはり最初で最後のピークだったかな。同じ女性に振られたもの同士が惹かれあって恋をする、結局は男性と結婚し、友人としてさらにその1人には友人代表の挨拶をさせるなど、普通に考えてもなかなかにカオスだし、その女性の考える意図がわからないというかひどい女とも思えるところで意気投合していくのはすごく頷ける。そこから普段から少し隙間のあった寂しさを埋めるように寄り添う感じがリアルだったなと。
2本目の男子校における男性の先生と男子生徒のお話で、こちらも同性恋愛ではあるものの、1本目とは明らかにテイストが異なる。寂しさを感じてる面は同じようだし、自分を認めて欲しい、存在意義的なものが欲しい気持ちもわからなくないが、全体的にストーリーも弱く、あまりよくわからない。先生役が櫻井さんというのだけは良い、やはり先生役似合う。
3、4本目の話は、親戚の居候の女性が元AV女優という設定は面白いけれど、あとは特に普通。それが2本組になってるからさらに何ともになる。ここが良ければまた変わったかも。
豪華声優陣を揃え、オムニバスに仕上げていくのも悪くはないけれど、脚本がいまひとつ。原作はマンガでそちらを読みたくなる。むしろそういう商法か。原作ファンでもこの映画の内容はちょっとよくわからないと言ったほどだったぽい。
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