馮美梅

食神の馮美梅のネタバレレビュー・内容・結末

食神(1996年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

香港滞在時に公開されていて観に行った。(当然日本語字幕なんぞない。広東語、英語&中国語字幕)

食神と呼ばれた男が新商品発表の日、罠にはめられて逮捕されてしまう。実は後釜に付いた食神がその張本人だった。

それから…廟街のある屋台でラーメンと注文する男なんだけど、ことごとく女主人に文句とつける。という過去の女主人はカレン・モク。ホンマどないしたらこんな不細工になれるんや?(まぁ、元々個性的な顔してるけど)

その文句たれのクレーマー男こそ、前食神。女主人は牛肉団子をめぐってほかのシマの人ともめていた。しかしあまりにクレーマーが過ぎて、女主人の仲間にボコられ、仕方なく女主人は食神を助ける。ボコられた食神に、女主人が1杯の牛肉ご飯を食べさせてくれた。それを一気に平らげた食神は「これはうまい!」と言った。

牛肉団子(面倒くさいから牛丸という)を巡って、女主人の元に凶器をもって向かう対抗勢力の人たち。店の様子を遠巻きに伺っていると女主人と食神がテーブルに座ってる。気になった対抗勢力のボスが様子を見に行ったのはいいけど、一向に戻ってくる気配がない。仕方ないので子分が観に行くと、テーブルを囲んで何かを見てる。何を見てるのか目を凝らすと、テーブルで跳ねているボールのようなものをじーっと見つめている。

たまりかねたボスが食神に「これはなんだ?」と聞いたら「食べてみろ」
と。ボスが口に入れると女主人と食神はその場から素早く退避。噛んだ瞬間、ボールから液体が恐ろしい勢いで噴出した(笑)噴出し過ぎだちゅーの。

それは以前から食神が考えていた牛丸を改良してシャコエビのエキスを牛丸に詰めたもので、そのおいしさと斬新なアイデアに両者仲良くなり、みんなで売ることに決めた。

意気揚々と売り出したけれど、全く売れず、徐々に値段を下げるも全くダメで、挙句に無料にしたとき偶然看護婦が持って帰り、それも偶然ある患者が食べたことで、突然お店に人が押し寄せてきた。その牛丸を食べた患者が元気になったことで、もうお店はウハウハ状態に。

でもそれが気に入らないのは現食神。またもや陥れようと策を練る。再会する元・現食神。血の気の多い女主人は現食神を灰皿でボコる。そしてなんか食神とムーディな雰囲気。夜、突然ケバイ化粧とスカート姿で登場した女主人を見て食神思わずゾ~っとする。実は女主人は以前から食神のファンだった。しかしある日チンピラにボコられて顔や頭にダメージを食らったらしいが、食神はそんな感じで言い寄られることに耐え切れず、逃げちゃった(笑)

そしてなぜか中国にたどり着き、すったもんだありで、逃げようと試みるも十八羅漢?にことごとく捕まりボコられるシーンが最高に好き(笑)面白すぎ。

悲しみで白髪になった食神は、修行を重ね、現食神と料理対決に向かう。
ここでも、やはり色々、相手側の妨害を受けたりして、絶体絶命の中、採取的に作ったのは、あの女主人が作って食べさせてくれた牛肉飯。審査員も思わず涙するほどの物だったけど…

香港で、よく行くタイ料理のお店にこの牛丸のように中にスープが入っていて噛むと汁がブシューと出る料理があってね、美味しいんです。牛丸ではないんですけどね。エビ団子かな。食べるときに気を付けないとマジあそこまでではないけど汁が飛び散る可能性がある。

毎回女優を不細工にする天才ですよね。星爺は。
珍しく、ン・マンタが敵側の役をしていたね。
今回も、悲哀もありーの、そしてナンセンスなギャグもありーので、最高でした。
馮美梅

馮美梅