kazu1961

雨あがるのkazu1961のレビュー・感想・評価

雨あがる(1999年製作の映画)
4.0
「雨あがる」
2000/1/22公開 日本作品 2019-036
日本アカデミー賞最優秀作品賞
再鑑賞シリーズ
2001年第24回 日本アカデミー賞最優秀作品賞

清々しい、良い時代劇ですね!!
脚本は故黒澤明監督の遺稿なんですが、黒澤明監督が自らメガホンをとっていたら、違う作品になっていたかも知れませんね。
全く、堅苦しくなく、見終わった後に爽快な気分にさえなれる良質の時代劇。ユーモラスでさえあります。ストーリーとその設定が素晴らしいからでしょう。
タイトルの「雨あがる」も秀逸!ストーリー展開と「いつかは雨もあがる」という台詞が見事にタイトルとマッチングしています。
というのも、映画の始まりは長雨のシーン。仕官するまでの長い浪人生活、鬱々とした生活を雨に例えてるんですね。いつかは空が晴れるように、そして、雨があがるように全てが変わっていくんですね。
そして、寺尾聰、宮崎美子の設定と演技が素晴らしい。お人好しの浪人を演じている寺尾聰も好演ですが、それ以上に、妻・たよ役の宮崎美子の凛とした演技が素晴らしいですね。
この年の日本アカデミー賞を多く受賞したのも納得の作品です。

人を押しのけてまで出世することが出来ない心優しい武士と、そんな夫を理解し支える妻の心暖まる絆を描いた時代劇。監督は、98年に亡くなった黒澤明監督の助監督として活躍し、本作でデビューを飾った小泉堯史。脚本は、山本周五郎による短編を基にした「まあだだよ」の黒澤明の遺稿。黒澤明は脚本執筆中に骨折して療養生活に入り、完成させることなく亡くなった。助監督として脚本執筆の手伝いをしていた小泉が黒澤明から聞いた構想や残されたノートを参考に補作して完成させた脚本である。