Dick

ヒットマン エージェント:ジュンのDickのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

●作品概要:
韓国を代表する人気俳優クォン・サンウが主演し、韓国で240万人を動員したアクション。国家情報院に拾われ、暗殺要員として育てられた孤児のジュン。彼は対テロ保安局のエースとなるが、漫画家になるという夢を捨てられず、任務中に死を偽装して姿を消す。出演は、ドラマ『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』のチョン・ジュノ、「レッスル!」のファンウ・スルヘ、「殺されたミンジュ」のイ・イギョン、「黄泉がえる復讐」のイ・ジウォン、「犯罪都市」のホ・ソンテ。監督は本作が長編2作目のチェ・ウォンソプで、クォン・サンウをイメージして脚本も執筆した。(Movie Walker)(公式サイト)

❶相性:良好。

➋リアリティなどクソくらえの、ノー天気なエンタメアクション。

➌この手の作品は好みではないが、悩みや疑問などとは無縁の世界なので、ストレス解消には打ってつけである(笑)。

❹あらすじ:
①クォン・サンウ(43歳)が演じる主人公ジュンは、NIS(国家情報院)対テロ保安局「猛攻隊」の敏腕エージェント(殺し屋)だったが、漫画家になるという幼い頃からの夢を捨て切れず、任務中に死を偽装して行方を眩ませる。
②15年後、ジュンは憧れの漫画家(キム・スヒョクと改名)になり、気の強い美人の妻ミナ(ファン・ウスレ)と、ラッパー志願でややブサイクな娘ガヨン(イ•ジウォン)の3人家族になっていた。しかし現実は甘くない。肝心の漫画は全く売れず、バイトとミナの稼ぎで暮らす肩身の狭い毎日。
★「誰もが恐れる殺し屋」と、「妻の尻に敷かれるうだつの上がらない漫画家」の大いなるギャップに注目(笑)。
★クォン・サンウが適役である。
③スヒョクは、酔った勢いでNIS時代の機密をネタにした漫画を描き、それを読んだミナが気に入って、勝手に編集長に送ってしまう。それが掲載され、大人気となる。
④スヒョクがこの事実を知った時は後の祭りで、リセット不可能。身元がバレたスヒョクはNISとテロリストから狙われる嵌めとなる。
★本作は、ここから羽目を外して暴走する、いや失礼、面白くなる(笑)。
⑤本作には、他に重要なキャラが4人登場して、見せ場を担っている。
ⓐNIS対テロ保安局局長、ドッキュ(チョン・ジュノ):「猛攻隊」の筋金入りの大先輩で、ジュンを教育した鬼教官。今は局長に昇進。
ⓑNIS次長、ヒョンド(ホ・ソンテ):権威を笠に着る事務官僚。卑怯者。
ⓒNIS対テロ保安局「猛攻隊」の後輩、チョル(イ・イギョン):先輩のジュンを尊敬している。
ⓓ片目のテロリスト、ジェイソン(ホ・ソンテ):NISに片目にされ、弟を殺され、ドッキュとジュンへの復讐を誓っている。

❺下っ端のテロリストたちがバッタバッタと倒れていくのは文句ないが、NISの職員たちが、討ち死にしていくのは、フィクションとは言え、気の毒である。

❻一方、主人公側は、死んでもおかしくない危険な修羅場でも、命に別状はない。それはこの種の娯楽映画の常套手段なので大目にみよう(笑)。

❼一番驚き楽しめたのは、拉致された妻ミナが、酔っぱらって、スーパーヒロインも真っ青の大活劇を見せてくれとこと。

❽ラストはハッピーエンドで目出度し目出度し。

❾その気になれば、ツッコミどころは山ほどあるが、娯楽映画は所詮フィクションと、目くじら立てずに割り切れば、楽しめること請け合いである(笑)。

❿外部評価
①Rotten Tomatoes:投稿なし。
②IMDb:875件のレビューで加重平均値は6.3/10。
③KINENOTE:34人の加重平均値74点/100点
④Filmarks:308人の加重平均値3.7/5.0
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