「リアリティ・バイツ」の頃、似た感じのジェネレーションＸ青春映画はこれかな。

若者たちが複数集まって、それぞれが恋と人生に悩む。そういうモラトリアム感たっぷりの青春映画がなぜか続いた時代だった。

キャメロン・クロウ監督がシアトルを舞台に描いた恋愛群像劇で、のっけから思い切り失恋にぶち当たるキーラ・セジウィックが、哀しみのままライブハウスでキャンベル・スコットに出会って、失恋の傷が癒えないまでも、段々と2人の仲が深まっていく。

キャンベル・スコットが住む独身者専用のアパートでは、他にブリジッド・フォンダとマット・ディロンいたりして、マットはブリジッドにつれなくて、ブリジッドは彼を振り向かせようと豊胸手術を受けようとしたりして、一方、キーラ・セジウィックが妊娠するのだけど、悲しい事故が起こり、、

みんながみんな自身に何か劣等感や不足感を感じていて、そんな中、恋と人生をどうにか切り拓こうとするのだけど、なかなかうまくいかない。

その人生模様が交差していくのを淡々と眺める感じだった。

キャメロン・クロウは16歳という若さで「ローリングストーン誌」の音楽ライターとなった人だから（その自伝的映画ははあの頃ペニーレインと）シアトルの雰囲気とグランジファッションや音楽カルチャーをうまく掬い取って描いている。

地味だけど、どこかコミカルでどこか切ない青春群像劇だと思う。

▪️JP Title :「シングルス（1992）」
Original :「Singles」
▪️First Release Year : 1992
▪️JP Release Date : 1993/04/17
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2020-760 再鑑賞
🕰Running Time : 99分
▪️Director : キャメロン・クロウ
▪️Writer : キャメロン・クロウ
▪️MusicD : ポール・ウェスターバーグ
▪️Cast : ブリジット・フォンダ 、キーラ・セジウィック、キャンベル・スコット、マット・ディロン
▪️Review
グランジ全盛期のシアトルを舞台に、キャメロン・クロウらしいその音楽感覚を取り入れた演出で描くロマンチック・コメディです。
見どころは、そんな聖地シアトルの風景が次々に描かれて、マット・デイモンはミュージシャンを演じ、監督のキャメロン・クロウは音楽記者の経験もあり、音楽とドラマのミックスした世界観を楽しむそんな作品ですね。また当時のグランジ・ファッションは今観ても新鮮に感じてしまいます。
そして当時の若手スターの新鮮な演技が注目。キーラ・セジウィック、キャンベル・スコット、ブリジット・フォンダやマット・ディロンなどの若手スターの鮮度の高い演技も見どころですね。
しかしながら少し残念なのは、リズムというかテンポというか、起伏があまりないので地味な作品に感じてしいます。ストーリーも必然性に欠ける顛末が多いのも少し引っ掛かりますね。。。

物語は。。。
グランジ・ロックで沸き立つワシントン州シアトル。始めたばかりの1人暮らしを楽しんでいたリンダ（キーラ・セジウィック）は、出会ったばかりの若い彼にいきなり傷つけられてしまういますが、友人と繰り出したライヴハウスでスティーヴ（キャンベル・スコット）に一目惚れされます。一方スティーヴと同じシングル専用アパートに住むジャネット（ブリジット・フォンダ）は、運命の彼氏クリフ（マット・ディロン）のツレない態度に悩まされています。シングル専用アパートの住人たちを中心としたそれぞれの恋の結末は。。。

▪️Overview
シアトルを舞台に、結婚に踏み切れないカップルの行く末、失恋したばかりの女性、スーパー・トレインの設計を夢見る若者、デビューを目指すロック歌手と彼に片想い中のウェイトレスなど、6人の恋模様を描く群像劇。（引用:映画. com）

特殊な映画を立て続けに観たから楽そうなやつを観ようと思って鑑賞。キャメロン・クロウ監督による20代前半の若者を描いた恋愛群青劇。

可もなく不可もなくって感じの気軽に見れる作品。キャメロン・クロウの作品は、自身がロック好きってこともあって必ず音楽要素入れてくれるから楽しい。個人的にデビーが一番好きなのでもっと出て欲しかった。

そんな上手くいかないだろって最後には思いましたが、まあ良い感じになって良かった良かった。

セックスなんか関係なしに人と人の関わりは大切よってセリフは響いた。だよねー。

トイレ掃除に使われるTシャツが一番かわいそう。