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唐人街探偵 東京 MISSIONのぼのごのレビュー・感想・評価

唐人街探偵 東京 MISSION(2020年製作の映画)
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役者がすごく豪華な顔ぶれで、制作費ふんだんに使っていそうな景気の良い作品。お祭り感があった。でもオーバーリアクションと笑いのセンスが自分には合わなくてけっこうキツかった。
ゾンビだと勘違いして看護士を皆でタコ殴りにするのとか船酔いでのゲロの連鎖とか、ギャグシーンに可哀想とか汚いって感じちゃうのは無粋かもしれないけど、僕は笑えなかったな。

黒幕が人間のくだらなさを主人公に悟らせる為に、交差点で赤信号を渡ったりばら撒かれたお札を拾いに集まる人間を指して「これが人間の本性だ」とか言うのも、ここは多分真面目な場面なんだろうけどめっちゃショボい笑
でもこれはこれで、明るい作品を重たくし過ぎない為の工夫なのかなと思ったりもしたら、終盤で無駄に重い過去を背負った親子を出してきて物凄く後味悪かった。この親子のくだりの方が寧ろ人間嫌になるのに、完全にお涙ちょうだいの場面として描かれているし。

ラストの花火が綺麗だったのと、エンドロールでの皆の踊りは楽しそうで良かった。あとちびまる子ちゃん姿のトニー・ジャーがレア過ぎるんだけど、意外と似合っていて可愛い笑
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