前作も充分に面白かったが、今回はめちゃくちゃ映画として洗練されてきてびっくり。
前作NEW YORK MISSIONがすごくお金と技術をかけた人気ミステリドラマの劇場版だとしたら、TOKYOミッションはめちゃくちゃお金と技術をかけたハリウッドアクションと日本ミステリ映画の魔合成だ。HiGH&LOWとコナンがいっぺんにやってきた実写映画という噂は伊達ではない。ついでにカイジも来ていた気がする。
ヤクザ、銭湯、アニメ、サイコ推理ゲームーーベタな日本らしさとトンチキを惜しみなく鮨詰めにして盛り上げるが、東アジアのトンチキは東アジアだな……と日本人もうなってしまう。文化が隣接しているがゆえにハリウッドトンチキJAPANとはひと味違う変なところで謎のリアリティがあるトンチキ日本。ヤクザが高齢化に悩んでいるとか、大富豪でもいったん銀行に預けた大金を夜中に引き出すにはATMの引き出し額制限ゆえに人海戦術が必要になるとかなんなんだ、そこの謎リアリティは！
妙なところがリアルな割に解決編になると妙にリアルな日本知識と日本の法律知識ぐぐだぐだな部分が混ざって真相の泣かせムードには乗り切れなかったけど、ここまでのお祭り映画ぶりが楽しすぎたのでオッケーオッケー。それこそ実写版コナンだと思えば。
