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僕が跳びはねる理由のmのレビュー・感想・評価

僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)
4.8
本当に観てよかった。
東田さんの言葉を通して、様々な文化圏で暮らす自閉症の方々の世界を想像することで、文化が違えど共通する部分があることとそれだけでは一括りにできないそれぞれの個性があること、そしてそこには感情も思考も同じように備わっていることが改めてわかった。
知識として知っているつもりでも、なかなかイメージできなかった自閉症の世界を少し身近に感じられるようになった気がする。
自分も自閉症の子と関わったことがあるから、あの時分かってあげられなくてごめんね、という気持ちでいっぱいになった。日本でも彼らに向けられる視線はとても冷たいのだから、教育や倫理が普及していない文化圏では彼らはもっと理解されず過酷な状況にあるのだと思う。
優しさは知識と想像力だと思う。無知であるということだけで人を傷つけることはたくさんあるから、たとえ理解できなくても知ることはとても大事。色んな人がこの映画を見て、自閉症について理解を深めるだけでなく、他の障害についても自分たちにはまだ知らないことがある、だからその人たちを傷つけてしまう可能性が十分あることを知り、意識するきっかけになって欲しいと思う。
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