悲しいかな、DVやハラスメントの類はなかなか無くなるものではない。なぜこういうことが続いていってしまうのか。ドキュメンタリーや報道番組なんかで見たことはあるが、そうそう簡単に解決できる問題ではなさそうだ。
社会はそれを放置せず手を差し伸べるべきなんだけど、ここでも杓子定規なお役所仕事が立ちはだかったり、結局は身近な人の厚意に頼ることになったり。この映画もそんなことを実感できるエピソードが多く盛り込まれているので、事実をよく取材して描かれているとしたら実態を知る助けにはなってると思う。
強くならざるを得なかったサンドラの気持ちを思うととても辛かった。ラストに向かって起こる出来事は途中から想像できてしまって、そうはなりませんように！と祈ったけど、やっぱそうなっちゃった感じだった。でも、観終えて思うことは希望だったので、いまDVに苦しんでるような人でもそうでない人でも、DVなんてもしかして暗い映画？と思わずに観て欲しいなと思いました。
