キャプテン・マーベル(キャロル)がメインの映画はこれで2作目。
滅茶苦茶強いが故にいつもクールな一匹狼のキャロルが、ひょんなことからチームを組むことになり...という物語。
昨今のマーベル映画の流れに漏れず、本作もディズニー+のドラマ「ミズ・マーベル」の視聴が前提の作品になっているが、ライトなノリで比較的この1本でも楽しめる作りになっていた(自分はドラマ未視聴)。本作を観てカマラのバックボーンを知りたいと思ったら、後追いでドラマを観るのでもいいんじゃないかなーと個人的には思う。
ドラマを観ていなくても明るくて度胸のあるティーンエイジャーのカマラは好感度が高かった。熱狂的なキャプテン・マーベル推しなのも可愛いし、戦闘中でもペラペラ喋ったりするところなんかも含めてトム・ホランドが演じたマーベル版のピーター・パーカーっぽい(というか意図的にイメージを寄せているのではないだろうか。ティーンは皆あんなもん？)。カマラの家族もいいキャラ揃い。娘想いの様子が微笑ましく、わだかまりのあったキャロルとモニカの関係性との対比として分かりやすく機能していた。
シンプルに強い女性ヒーローのキャロルはやっぱりカッコ良かったし(今回コメディチックな一面も観れる)、プロモーションでも散々観たキャロル・モニカ・カマラが入れ替わり立ち替わり戦うシーンも視覚的な面白さあり。あともう猫！猫がひたすら最強生物。猫好きは必見のシーンあるよ。
と、いう感じでヒーロー側は魅力を見付けられたんだけど、対してヴィラン側の存在感がかなり薄い。どうも強くて怖い敵という風には正直感じられなくて、それが作品としての物足りなさにも繋がっている。
ただそれは良くも悪くも続編ありきで単独作品は弱くなりがちなマーベル映画の常でもあって、不満というほどのものではない。平均点はしっかり取っているので、気楽に楽しむ分には全然構わないと思う。
