【流れ星 ~ Wishing star 】
彗星衝突だとかシェルターだとか どうでもいい。
冒頭、ジョン(バトラー)が見遣るスマホディスプレイ上の「笑顔で写る妻子の写真」。
写真(過ぎ去った過去)を 如何に実存化し叶えるか。
実際上の妻子を 本当に笑顔にし、そして抱き締め合う事。
その為にジョンはひたすら創傷を負い、叫び、走る。
彗星なぞBGMならぬBGV(バックグラウンドビジュアル)として 唯ジョンの成就に奉仕し続ける存在でしかない。
(家族の関係性修復を願うジョンの前に顕れた流れ星であり、彼の願望の具現とも言える)
スマホに写真を撮り(その行為だけで)満足するな。
家族像とは、網膜に そして己の記憶に深く焼き付けるものであるから。
《劇場観賞》