うみぼうず

アーニャは、きっと来るのうみぼうずのレビュー・感想・評価

アーニャは、きっと来る(2020年製作の映画)
3.5
ヨーロッパの山々は雄大で美しいな。
同時期に戦争が起きていることを全く感じさせず、けれどもドイツ兵村にやってきて、否応なく戦争を感じさせられたジョーが、いくつかの経験により成長していく。伍長…。ユベール。。
物語当初はジョーの言動にハラハラしつつ、少し演技がぎこちないなと感じていたけど、感受性高い年頃の少年という設定や、秘密を抱えていることを考えると、そういうもんだよなぁと思う。
冒頭の熊のあたりの演出で あれ?と思ったら児童文学を基にした映画ということで納得。なるほど対象年齢は少し若い感じか。多少の設定などの甘さや演出の不自然な点もあったが、子どもが観るには分かりやすくてちょうど良いと思う。
同じ児童向けでも『さよなら子供たち』とは真逆で、牧歌的で教訓的。合わせてまた観たい。

それにしても児童文学だからか、「『アーニャはきっと来る』読書感想文 書き方例」というGoogle検索サジェストが出てきたのはおもしろかった…。

「山々の頂に平和が訪れる
少し待てばお前にも平和が訪れる」
山々でも解決できないことがある。
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