このレビューはネタバレを含みます
女好きのリュックくんがとっかえひっかえするお話。画は一貫して美しいんですが、劇伴が今ひとつ。
演技も全員やたら上手くて、かつカメラも相当上手く、感情がとてつもなく的確に表されていたように感じましたが、肝心の話が今一つ…。
女に手を出しても愛が分からないことに気付くというリュック。ベツィに出会うことで分かったようなナレーションがついてましたが、その様には見えない。
女が他の男と寝ても、彼女に必要ならばと理解するのが愛…?そもそもこの二人終盤はセックスしてる描写しかない。愛の根本はセックスだとの強い意思表明なんでしょうか?
これが愛の形だと描きたかったのか。話の上で父との関係性の重要性もよく分からなかったです。父への愛だけは本物だとかそういうこと?
表現自体はずば抜けたものがありましたが、まあたまにいるねこういう奴という男の日常、ということ以上のものは何も得られなかった映画でした。