普通って、なんだ？
数学に打ち込んできて、いつのまにか世の中の「普通」からずれてしまった男と、彼を「普通の人」に寄せようとする女の子のちょっと変わったラブストーリー。
ほっとして、ときどきキュンとして、笑える、楽しい作品。ロケーションや音楽も素敵で、楽しめた。
成田凌演じる予備校講師の大野先生と、清原果耶演じる生徒の秋本さん。2人の終始絶妙に噛み合わない会話が良い。秋本さんは大野先生のボケ(※全て天然)をめちゃくちゃよく拾い、若干鬱陶しいくらいにツッコむのだが、それに大野先生は全然動じず、むしろ真摯に受け止める。そして、ナチュラルに、狙わずに、まじめに、めちゃくちゃカッコいいことをさらっと言うし、しちゃう。はい、好き👍
大野先生はすごく変わっているけれど、純粋で、正直で、本当に大切なものをちゃんとわかっている人。そしてそれをきちんと言える人。素敵な大人である。クライマックスのシーンでは、ちょっと感激して、秋本さんみたいに震えてしまった。ちょっと頭でっかちで素直じゃない秋本さんが、変わっていく様子もよかった。
成田凌、本作もいい感じだった。サイコっぽい役とか危なっかしい繊細な役が本当に合うと思うが、今回は理系・変人系で、見た目からハマっていたと思う。
清原果耶ちゃんは、こういう役どころも本当に違和感なくこなしていて、びっくりした。
