きょう

スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話のきょうのレビュー・感想・評価

4.0
自閉症の子供たちを世話する施設、「正義の声」は、他からも見放された子供たちも受け入れる。ヴァンサンカッセル演じるこの施設を経営するブリュノ。レダカテブ演じるブリュノの友人マリクはそこで働くドロップアウトした若者たちを教育している。
ある日、当局の監査が入り、無認可で赤字経営になっていた「正義の声」は閉鎖をせまられる。さらに重度の自閉症のヴァランタンが失踪してしまう。


自分の身内にも自閉症の若者がいて、家族が全力で向き合っているのを目の当たりにしているので、このようなテーマの作品は自ずと鑑賞しようという気持ちになります。
ブリュノとマリクは親友同士でそれぞれが社会からはじき出された子供たちや若者を助けようとすることに携わっています。
施設には様々な自閉症の子供たちがいて、軽度なものから重度のものまで。
他で受け入れられなかった子供たちが集まるので、常に満員💦
その中でもヴァランタンという少年は重度の中でも最も重度。
そのヴァランタンについて支援するのがマリクの施設で教育されたドロップアウトしたアフリカ系のディラン。
ディランはまだまだ新人で重度のヴァランタンに向き合うのもうまくいったり、失敗したり…それでも懸命に向き合う姿が印象的でした。
施設を経営することは良いことばかりでなく、様々なトラブルもあります。
しかし、ブリュノは子供たち1人1人に全力で接しています。そんなブリュノを助けるマリクの姿にも心を打たれました。
確かに全てを受け入れることには無理があります。しかし、こんな2人がいるからこそ、若者や子供たちにそれぞれの居場所があるのに、それを頭から潰そうとする政府の姿に憤りを感じました。
ブリュノが「なら、あなた方が全てを受け入れて!」と政府の人間に自身の施設にいる子供たちの写真を渡している姿が印象的でした。
ブリュノたちが懸命に守ったおかげで施設も守られ、ラストはホッとできる流れ…


ヴァンサンカッセルもレダカテブも男前ですが、どちらかいえばイカつい風貌。こんな2人がこのような優しい役を演じているのがもの凄く良いです👏🏻これこそ「最強のふたり」とも言えますね🥰
シリアスな内容ですが、ちょいちょい笑える部分もあったりして、2人と子供たちとの関係、2人のぶれない友情も全てが観どころな作品でした🎞💕
きょう

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