きょう

Swallow/スワロウのきょうのレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
3.8
結婚してニューヨーク郊外の屋敷に暮らすハンターは、誰もが羨むような生活をしているかのように見えるが、夫には真面目に話を聞いて貰えず、義父母には蔑ろにされて、孤独な日々を送っていた。そんな時、ハンターは妊娠をする。喜ぶ夫と義父母とは対照的にますます孤独感を感じる彼女。ある日、ふとしたことから、ガラス玉を飲み込みたいという衝動にかられる。


お金もあって、立派な住まいもあって、何不自由ないような暮らしをしているハンター。
しかし、心の中は孤独感たっぷりで苦しい思いをしていました。
ハンターの夫リッチーは見た目はイケメン、仕事もバリバリにこなす、側から見れば非の打ち所がない良い夫。ハンターとも世間体を気にして幸せな結婚生活を送っているかのよう😠
リッチーの両親も2人の間の子供を期待してるだけに見えます😔
やりきれない気持ちでいっぱいのハンターはガラス玉のような異物を口に入れたくなり、自身が傷つきながらも、その行動で満たされない心の中を埋め尽くしていきます。
しかし、ハンターの孤独感は、この精神的に辛く満たされない結婚生活よりも前の自身の生い立ちとも繋がっていました。
ハンターが異物を飲み込むことをただの異常行動ととらえる夫。妻が辛い思いをしていてもただ上辺だけ優しくして、心からは寄り添おうとせず…
妻は自分が居なきゃ何もできないと上から目線でバカにした態度も最悪😡
義父母も同類😡
こんな夫、結婚生活ならいらないです。
ハンターは自身の生い立ちや過去に向き合い、これからの自分が一番幸せになる道を見つけ出していきます。
もちろん、異物を飲み込むこともやめて…
人生を歩いていく上での主役は自分。
自分が一番どうしたいか?が最も大切。
清々しいラストにホッとしました😌


主役のハンターを演じたのは、先日観た「シラノ」で、シラノが思いを寄せる女性ロクサーヌを演じていたベイリーベネット💖
素朴な感じの美しさが印象的✨
彼女の心の闇を抱えながら、その闇を異物飲み込み埋め尽くそうとする異常行動の演技が圧巻で、引き付けられました。 
結婚生活って人それぞれ何が理想なのか感じ方が違うと思いますが、どちらかがどちらかを幸せにするものではなく、お互いがお互いを幸せにするものだと思います。夫婦はどちらかが上なんてことはないのだから、常に同等でいることが大切だと思います。
主人公に共感できる部分が多くて、とても観ごたえある作品でした👍
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