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VIDEOPHOBIAのskkのネタバレレビュー・内容・結末

VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

たまたま手に取ったビラに音楽:DJ BAKUとの記載があった時点で非常に気になっていた映画でした

一夜の情事を隠し撮りされ、ネットに拡散されたことから徐々に主人公が追い詰められていくお話 まず主人公の目の生気のなさがすごい!一目で何かを感じざるを得ません
思ったより過剰な表現はなくとも、徐々に主人公が追い詰められ、狂気を孕んでいく展開には心底怖いな、と感じました
特に、心が折られたことがよくわかる着ぐるみのシーンは抑制されつつも確実な狂気を孕んでいて恐ろしくなりました
あと被害者の会の胡散臭さは強烈 主催者の圧倒的なポジティブさはさながら悪夢のようです

最後の10分程度のシーンも強烈 事件を忘れて幸せを掴んだと思ったところにふと想起される過去がいきなり表出してきて鳥肌ものでした 役者志望として別の人格を演じることが論じられた前半とここはしっかり結びつきますね

白黒の陰影がはっきりついた映像も映画の雰囲気にあっていて、久々に良い邦画スリラーを見れたと思います
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