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マッド・ハウスのkuuのレビュー・感想・評価

マッド・ハウス(2019年製作の映画)
3.5
『マッドハウス』
原題1BR.
映倫区分PG12.
製作年2019年。上映時間90分。

理想の物件で完璧な新生活を始めた女性を待ち受ける悪夢を描いたサイコスリラー。

ロサンゼルス、ハリウッド。
サラは複雑な家庭環境のトラウマから逃れるため、法律事務所で働きながら新しい人生を始めることに。
運良く条件にぴったりな物件が見つかり、住民たちも彼女を温かく迎え入れる。夢のような新生活をスタートさせるサラだったが、やがて誰かに監視されているような気配や脅迫めいた手紙に悩まされるように。
そしてある夜、サラは自宅で住民の1人に襲われて意識を失ってしまう。。。

個人的には、映画が進むにつれて、オーソドックスやけど面白いサイコスリラーへと変化していき楽しかったっす。
サラのアパートは、最初に見られたほど牧歌的ではないようで、パイプの音が次第に大きくなって彼女の睡眠を妨げたり、アパート内の猫の存在を知っている人がいるという脅迫メッセージがあったりする、ある夜、彼女が目を覚ますと、恐ろしい発見がある。
前半の段階であるこの時点に至るまでの出来事は、伝統的で、状況が変化して、啓示がもたらされるにつれて、彼女が誰を信頼できるんか、何で彼女が経験する悪夢を経験しているのかちゅう観てる側にミステリーを感じさせ続けている。
せや、ここで突然、90分という短い時間にもかかわらず、間延びして長すぎるって感じるようになってしまいました。
主人公の正体を明らかにすること自体は、このジャンルでは堅実なものやし、上映時間中に映画を進めることができるような多くの疑問を生み出してとる。
しかし、問題はそれらが半ばに差し掛かる前に答えられてしまう。
その結果、なぜ見続けるべきなのかちゅう???!!!疑問を生み出してるあくまでも個人的な見解やけど。
今作品は、2つの映画をド~んと1つに圧縮したようなモンで、中間点以降は続編のために用意された物語のように感じられた。
その代わりに、短縮された上映時間に合わせて物語の前半部分が圧縮されて付けられているかな。
一般的ホラー映画や、スリラー映画の手法を覆して、より示唆に富むストーリーやキャラ開発を実現しようとする監督の試みはわかるんやけど、プロットが急ぎすぎやし、プロット自体の可能性が失われてしまった感は否めへん。
ヒロインであろうとなかろうと、悪夢のような力に立ち向かうキャラって、選択は最も興味をゴッツそそられるものであったはずなんやけど、その可能性はほとんど平坦。
自らが設定した高みには到達してへん。
ストーリーにはチョイ難があるものの、監督は観てる側を震え上がらせる術を心得てるし、ホンマ緊迫した不気味な場面とか、ホラースリラーのフリークをもうならせるような場面を提供してる。 
この寒さは、俳優陣のパワフルな演技に支えられているかな。
特に、主演のサラ役のニコール・ブライドン・ブルームは輝いてて、強いインパクト与えてたし、また、静かな力強さとニュアンスのある演技力を証明したはずやし、ホラーやスリラーのジャンルでもっと活躍してほしいかな。
今作品は全体的には可能性に満ちた作品やし、ホラーやスリラーの楽しさを十分に味わえる作品やけど、興味深い物語の要素をいくつか落としちまってるんは残念な所でしたが、とは云え面白い作品ではありました。

C・D・エラビーってもっともらしい名前😃。
頭にDr.付いてたらさぞ高尚な先生みたい。
無私、
心の開放、
受容、
監視という
C・D・エラビー先生による教え。
これって依存症の患者の見守る心得やん。
kuu

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