鍋レモン

それは神様に言っての鍋レモンのレビュー・感想・評価

それは神様に言って(2011年製作の映画)
2.9
⚪概要とあらすじ
ショートフィルム

コートジボワール人のクンバはパリで2人の子供と暮らす若い母親。アジャは7歳、バカリーは8ヶ月。ある日突然、家政婦である友人の代理を頼まれる。仕事 か子供の面倒のどちらかを選択することを迫られる。心配を胸に仕事を取ったクンバ。子供たち2人きりを家において仕事に出かけるが...。

⚪感想
やるせない。

母と二人の娘。1人はまだ8ヶ月。
働かないとお金がない。働くと子供の面倒が見られない。

不安やストレスがつもりそれが娘に当たる原因にもなってしまって、それもまたストレスになっていて、ぐるぐるぐるぐるしている。

フランスに限ったことじゃなくて世界の至る所でシングルマザーの問題はあったりするよね。顕在化してないだけで日本にも。

子育てと仕事両立がまず難しいのに、女性だから給料を減らされたり、非正規雇用だったり苦しすぎる。

神頼みすることで救われているのかな。

日本は宗教観が違うから私の受け取り方も間違っているのかも。

「子供を作ったのは自分たちの判断だから」とか「自分たちの財力で子供を産むの選べただろ」、「その現状を作ったのは自分自身」みたいなのは違うかなって。
いずれは自分たちかもしれないのにな。

背景が語られないにしろ、もしかしたら働き手の父が亡くなってとか、離婚したけど養育費の契約をしてなくてとか、自然災害でとか、レイプでとか考えようはあるわけだし、国によっては中絶手術だって難しいところがあるのに。
この人たちが悪いんじゃないよ。

自己責任論は物事を簡単にするけど救われる人もいないし、何の解決にもなんない気がしてしまう。

ただただ悲しくなった。



⚪以下ネタバレ



ラストの電車に乗ることを躊躇うような表情の母親がなんとも言えない。

⚪鑑賞
YouTubeで鑑賞。
鍋レモン

鍋レモン