『去年マリエンバートで』のアラン・レネ監督作品。
雰囲気は好みだけど…
いや~もう難解にも程がある!謎過ぎる!
自殺未遂から目覚めたクロードは、退院と同時に怪しい男たちにある実験へと導かれる。それは、ちょうど1年前に戻って1分間過ごして戻ってくるというもの。ヘンテコなタイムマシン、未だネズミしか成功してないなどと怪しさ満点だが、失うもののないクロードは実験を引き受けるのだった……。
いわゆるタイムリープもの。動きもあれどモンタージュの繋ぎ合わせはまるで『ラ・ジュテ』的。しかもランダム、物語が全く繋がらない。ある女性との愛の日々を断片的に追体験する訳だけど、意味不明過ぎる。
そもそも、そこまでジュ・テームな感じも伝わってこないし。
2度観たけれど、単純に記憶の曖昧さと発作のような時間旅行に過ぎない?
マリエンバートに通じる難解な語り口に更にタイムリープが絡むと言う二重苦。笑
しかもマリエンバート程のアートは感じられず、決してふざけてる訳でも無さそうだけどモヤモヤな後味だった。
ネズミだけが生きる事に、ましてや記憶にも執着しない意味では秀逸なラストカット。
…なのかな?
アラン・レネ監督、やっぱり手強い!