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『逆情』に投稿された感想・評価

✔『逆情』(3.4p)及び『恐るべき遺産 裸の影』(3.4p)『性の放浪』(3.5p)▶️▶️
 若松とアンゲロプロス、生年も近く、亡くなった年·死因が同じで、多作と寡作、猥雑と孤高、ピークに数年差(高校中退とIDHEC放校で、商業ベーススタートが違う)の違いもあったが、政治的テーマ、スタイルの破天荒さ、作品提起力やレベルも近く、映画ファンには、(遠隔対称出自の)双生児のように記憶には刻まれている、人達もかなりいると思われる。どっちが上なんてのも、なかなか判断出来ないくらい、現代映画を直に揺さぶった(夫々の、ピンク時代、『旅芸人~』から3作·剛腕演劇近似期、を正統な映画ではないと全く認めない知人もいる)。ピーク時の作には特異な作品が多かったが、元々きっちりした大方の人に向けての映画も撮れる筈という、懐ろを感じさせ、それを証明させる作はかなり後年になって観れた。
 若松がそのプロダクションに自分を上回るような偉大な(主に脚本の)才能を迎え入れ、世界を震撼させた数年間(’60年代半ばから’70位迄)の以前の作には、そんな意味で興味を持ち続けてる。『逆情』は、ピンク映画としてはかなりサービス不足で、崖下に落ちた夫と息子を、潮が満ちる迄に救出に奔る妻に、脱獄囚の恐怖と利用が絡む、スリラー·アクションとしても、バジェットのせいか、押さえるべきカットや描写が不足で、要件を充たしてるとも言えずも、何より「映画」として見事·圧巻である。
 広い草原の丘からいきなり海面への高い絶壁の崖、草原を辿る道なき道、小川から農家にかけての美術性、らを、大Lに米粒の離れた人間間、焦点を絞り·状況を捉える大きなズームのインとアウト、声かけ合いや探り走り回る·どんでんや切返し·角度取り·身体分割や·パンとフォロー·小道具のアップの·安定と正確、追い追わる望遠アップのブレ付き緊迫感、が見事に収められるコンビの名カメラマンの力量。保存状態がいいので、同時期の似た舞台の今井や芳太郎ら公認名匠の作を上回っても見える。肝心のアクションの瞬間は、押えが不充分なケースが多いが、大自然に見合う、小市民的コセコセと無縁な人物たちの力強い割切り·決断ともフィットはしてくる。
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 このように、基本的に若松はカッチリ端正にドラマを組立てられる人で、まだ個人的経済事情·また日本の政治情況が、閉塞が明確でない頃の作を、どういう経緯で出来上がったのか分からずじまいで観る。『~裸の影』。やはり、原爆の問題の立て方·細部がはっきりしてなくて、紋切型の描写·展開も随分多いが、それに決して振り回されるだけではない、高校生のヒロインの、元より勝ち気で明るく積極的が続いて、受け身の悲劇の立場に転じて健気だ等というのではない、あり方が特異だ。実の父母は原爆で亡くなってて18年育ててくれたは伯父夫婦だったというショック、初めて現れ来た原爆症の症状への無理やり打ち消したいヤケ、原爆症との判断を盗み聞きして前後の、広島(平和記念館)への個人密か訪ね、芸大志望のBFに裸体を描いて貰う、ヤケで仲違いしてたバレー部の仲間合宿への(失踪から)合流(その儘、半ば自死)の自己本位·意味の薄い行動、の不思議でアグレッシブを失わない、無知も不敵な行動·面構えの、情況の救いのなさを超えるもの、が妙に染みる。本格闘病前で、キャラの行動や物語の推移としては、ほめられぬも、が、収まりきれないものの力·当たりを感じさせる。ピンクではないが、病いの現れ、若い子らのストレートな生態、を物語以前に捉えるのに、裸体を構えなしに描けてるのは、作品の力となってる。L·大Lや俯瞰めの入れ方、アップ入れや切返し、横や縦や斜めの90°変中心角度の組立とタイミング、絶えないリリカルと不安を含んだ音楽、各フォローのフィットと力·寄ると退くの移動やズーム、本格演技派迄入れた衒いない演技陣、自然や事故のキッチリ挟み捉え、味わい迄は達してないが、タッチもかなりしっかりしてる。原爆悲劇ものとしては、展開·説明に不完全な所が多いが、それ以前の若い世代のあけすけな正確な気質が珍しっかり押さえられ、そこから人間の結果では決められない現実(人為病い)への不遜な不敵な人間が知らず供えた本質的力も押さえられてる。
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 元々力量のあった若松が、表現者としても話題提供者としても、社会を騒がす·脅かす存在になり始めてた頃の作で、始めはおどおどしっぱなしだったという山谷も堂に入ってきて、何十年も制作費横ばいの業界で相対的に潤沢だった頃、脚本·撮影らスタッフも自分を超える存在が集結し始めていて、その気はそんなになくても、アントニオーニ風(少しゴダール)がしっくり出来てしまう。マルケル的スチルの重ね進行部、訳の分からない呟き·呻き、堂々巡りモノローグ·ナレーション、波や海鳥や車·雑踏のかなりうるさい囲む現実音らが渦巻き流れ、クラシックから現代風俗音楽迄煩く自在被り、何故か黒身画面が何回か長めに介入(列車が入るのの白も)、他人の視界や主人公のイメージの世界との大胆な介入·行き来、顔の(部位)大CUへの更に寄りカット積み、白め望遠の陽炎的トーンの主調、望遠寄りでの駈けてく重ねのフレームへの出入りと運動引継ぎ感、それでも·視界絡みや行き合いらの高さや90°らのアングルとサイズ押えの確かさ、浜辺や商店街雑踏らの適確な吸収、既にして世界第一級だ。
「どうしてヘマばかり。あの時東京へ戻ってれば」「東京に穴を開けてやった。俺がいないだけで大騒ぎだ。ここでピンピンしてるのに」「やれっ、女を襲え。恐れずやって、切り抜けて行くんだ」「俺を認めない女房なんて、何だ。が、やはりこの儘戻るのが」
 知らない内に、東京を遠く離れてて、列車を降りると、商売女や働き始めた店の女の逃避行癖·スター傲慢の女らの誘いに惹かれたり、逆に襲われた女へ純粋手を差し伸べ、脱獄囚に遭遇しての身ぐるみ剥がれ、当日日曜を越えて·本人も離れぬ家庭の妻らのオブセッションから放浪へ流れてく気持ちの強まり、しかしやはりスタートに戻り、の内容。
 朧ろな基本画質に、輪郭に染みがかなり纏わり、ちと酷い残存素材だが、才はそれを超えて光る。
ちょー面白かった。美しすぎる海に山のロケーション。あの岸壁どこですか。みながらスタージェスの「人妻の危機」を思い出していたのだけど、こちらの妻の巻き込まれ方はさらにすごい。山の中をふらつく頭のおかしい男に犯されそうになったり、殺人犯の立て篭もった農家で弟と兄嫁のセックスがはじまったり。一刻を争う緊迫しまくった状態でのまさかのハプニング、そしてなにかっつーとこまめにかかる♫チャリラーン♫チャリラリランラーン♫ 最高だ。飢えた殺人犯にレイプまで許してしまうも、家族のために必死に走る這う転ぶまた走る妻がとにかく素晴らしい。最後の最後まで絶えないスリルとサスペンス。満身創痍ながらも笑顔までみせてハンドルを握る女。あー素晴らしい。そして声が吹き替えだった子役のあき坊もほんとお疲れ様でした。いいノワールみられて嬉しい。つかノワールじゃないかこれ。
4.9
素朴なスリラー。危機的状況で“トッカータとフーガ”流れるの滑稽すぎるしオチも滑稽だった。
幼児の声が吹替えなの笑っちゃう。

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