結局カレー

哀愁しんでれらの結局カレーのレビュー・感想・評価

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
2.9
むむむ胸くそ悪い〜〜〜!!!どこぞの鬱映画とかよりよっぽど無理。ちゃんと話の構成も演技も良かったからこそ、めちゃくちゃストレス溜まった。笑

さして高くない所からどん底まで落ちたはずが一瞬で皆が羨む生活へ駆け上がるジェットコースターのような“シンデレラ”ストーリー。でも一夜の舞踏会で惚れた男と結ばれて幸せになれるの?ってシンデレラのアンチテーゼにかかった設定が面白い。

小春とヒカリ。眼帯に絵を描いた瞬間からずっと続く違和感にモヤモヤしながら、どんどんみえてくるものが変わる怖さ。(でも内緒話ばらすのはちげーよな!)パパの「小春のことをよく知らないけど、俺は小春の父親だ。」ってセリフは本編の中で唯一の救いある言葉、笑。

人は環境や愛する人によって簡単に狂わされていくし、中に入ってしまうともう冷静に状況はみれなくなる。あれほど嫌だった親と同じ行為をしてしまうし、子どもにしてしまったことは仇となって返ってくる、”親子”の呪縛がふたりを追いつめていく描写が何とも耐え難い。現実逃避の果て盲目な愛情に逃げたんかな。

子役のCOCOちゃんうますぎ!憎たらしすぎ!子育てと向き合う全親にマジリスペクト。