あーさん

最高の人生の見つけ方のあーさんのネタバレレビュー・内容・結末

最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

正直ストーリーはよくある話でしょ、、とあまり期待していなかったのだが。。

やられたー!

モーガン・フリーマンの作品で好きなのは、「ドライビングMissデイジー」「ショーシャンクの空に」「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」…etc
何でもこなせるアクターだけど、好きなのは今作同様やっぱりあったかい役のモーガン。。

エドワード・コール(ジャック・ニコルソン)とカーター・チェンバーズ(モーガン・フリーマン)はそれまで全く接点のない生活を送っていた。
片や一代で財を築き上げたが家族愛には恵まれない偏屈な男、もう片方は自動車整備の仕事をする家族想いで雑学好きの男。。
その二人が偶然病院で同室となり、その余命が幾ばくもないと知ってから奇妙な友情が芽生え、死ぬまでにやりたいことリストを手に一緒に旅に出る…というストーリー。

しかし、、今作がただの物語と違うのは死を前にした二人がハチャメチャに好きなことをやってるだけではなく、そこに自分の生き方はこれで良いのか?という心の葛藤や家族への複雑な思いがある所。それがラストの清々しさに繋がっているように思う。

特にモーガン演じるカーターは、妻の妊娠を機に大学を中退して、歴史の先生になりたかったという夢を諦めた過去がある。彼が何故あれだけ博識であらゆるクイズに答えられるのかがよくわかる。
家族想いであるはずの穏やかな彼が、妻との言い合いで初めて自分の思いを吐露するシーンは感動的!!
家族の為に尽くしてきた彼が…とちょっと意外だったが、だからこそなのかな。病気になったお陰で自分の本当の気持ちに気づけたのではないだろうか。。

またまたありがちな邦題の件はさて置いて、、
原題の"The Bucket List"(棺桶のリスト)というタイトルは今作の大きなキーワードになっていると思う。

"人生の価値は何で決まるのだろう"

この命題を突きつけられた時、人はどう思うのか。。

人生の喜びを見つけたのか?

人に喜びを与えたか?

果てさて、天国の入り口で扉は開けられるのか?

二人がリストの内容を一つずつやっていく中で感じたこと、それはそれぞれの人生観によって違う。

ビジネスはやり手だけど不器用で愛され下手なエドワードが"世界一の美女"にキスをした瞬間。。
私の涙腺は崩壊!
ジャック・ニコルソンにしか出せないなぁ、、この味わい。

エドワードの秘書のトーマス(ショーン・ヘイズ)、彼は影の功労者!

オープニングとラストシーンにはびっくり…騙されたなぁ。。

まさか、、!

"目を閉じて、心を開いて死んでいった"という台詞を私はずっと忘れないだろう。



追記

リストの中の"ライオン狩りをする"為、サバンナへ向かった二人。
意気揚々とジープに乗り込み、楽しそうに狩りをする時に流れる曲♫あ、これ知ってる!
でもタイトルとか誰が歌ってるかは知らない。。
"ウィンナワッタ、ウィンナワッタ"って何だろう??
Wikiったところ、、
"The Lion Sleeps Tonight"という曲でTokensが歌っていることが判明!
あースッキリ!
ちなみに'ウィンナワッタ'と聞こえたのはライオンという意味のアフリカの言葉を'wemoweh' と誰かが聞き間違えたとか何とか。。
偶然できた言葉だったよう。

…なんて、別にどうでも良い話だけど笑
あーさん

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