たま

旅立つ息子へのたまのレビュー・感想・評価

旅立つ息子へ(2020年製作の映画)
4.0
完全なるネタバレの邦題!!

自閉症スペクトラムの青年と、父親の愛溢れる物語。
お互い無くてはならない存在。

父親アハロンは有名なグラフィックデザイナーだか、息子のウリの面倒を見るために仕事も引退。

別居中の(と思われる)母親は息子を施設に入れ、自立させようとする。
ただ、それに真っ向から反対するアハロン。
誰が息子を私のように愛情込めて世話をしてくれるのか……と言う。

私自身は母親の意見に100%賛成だ。
親にもしもの事があれば、障害者は生きていけない。

そうは言うものの、父と息子の揺るぎない絆に、見ている方の気持ちも少し揺らぐ。
ふたりの関係がとても良いのだ。

収入がないアハロンは、養育不適合と裁判所から命じられ、なんだかんだでふたりの逃避行が始まる。

お金が無いからそれもまた大変。あんなことやこんなことが起きるけど、ラストは邦題が教えてくれているので、容易に想像がつく!!

支援施設でのウリの生き生きとした姿がとても良かった。

アハロンも子離れが出来て、これからは自分自身の人生を送ることでしょう。
グラフィックデザイナーとして、また活躍して欲しいな。
たま

たま