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スパイの妻のuneoのネタバレレビュー・内容・結末

スパイの妻(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会で鑑賞。
本作は太平洋戦争前夜が舞台ではあるけど、内容に関してはそのまま現代に置き換えることもできるなぁと。国家と個人の対峙。人との関わりがこんなに意識されることになっ(てしまっ)た現在であるからこそ、という部分もある。波に飲み込まれてしまうのか、信念を貫き続けるのか、色々思うところがある。夫婦の愛、とかそんな安っぽいものではない、根源的に人はどうあるべきか、ということを考えるきっかけになるんじゃないかな。めちゃくちゃ面白い作品というわけじゃないけど、オチも含めて自分は肯定的に受け止めた。銀獅子賞受賞は題材的に今の世相に合致したから評価されたのだろうし、それには納得。もちろん政治性を孕んだ作品だし、歴史修正主義者たちは嫌いだろうね。
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