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星の王子ニューヨークへ行くのトルーパーcomのレビュー・感想・評価

4.0
ブルーレイを入手したので20年ぶりくらいに観賞。
80年代の大人気黒人俳優エディ・マーフィ主演のカルチャーギャップコメディ。

魅力的な黒人俳優が次々登場するので見ていて楽しい。
特に、エディ演じる主人公の王子様の付き人セミのキャラが最高。

若き日のサミュエルLジャクソンがしょうもない役で登場するのと、主人公の父親である国王役で、ダースヴェイダーの中の人ジェームズ・アール・ジョーンズが出演するのがスターウォーズファンとしてはうれしいところ。



<以下、いくつか感想まとめ> ※ネタバレありです

・舞台は80年代のNY、クイーンズ。
クイーンズといえばスパイダーマンシリーズでお馴染みの街だけれど、この映画ではごちゃごちゃした街並みや治安悪そうな地下鉄など「これぞ80年代のNY!」っていう風景がたくさん出てきて楽しいです。

・ギャグに割と露骨な下ネタや、女性をぞんざいに扱うようなネタが多めで時代を感じる。
※もっとも物語全体としてはヒロイン/母親/主人公中心に女性の意思を認める描写も多いので全体としては不快にはならないです。

・80年代という時代と王子様という設定から、いけすかない金持ちアメリカ人を本物の大富豪が札束で圧倒するようなギャグが多い。
とはいえ、拝金主義的だったヒロインの父親が、娘を侮辱されて最後に金に目もくれず反発を見せた姿はとってもカッコよかった。
あのパパは個人的本作の助演男優賞。

・強盗撃退シーンのアクション、シンプルだけどカッコいい。モップ用意するやセミとアイコンタクトとるカメラワークが好き。

・王族が歩く道にはとりあえずバラの花撒くの好き。


■減点ポイント
・恋敵のドラ息子はキャラが立っていていい感じだけど、ヒロインの妹がしょうもないクズでダメだった。

・ラストのオチが割と唐突で残念だった。
 母の言葉で父が動いたってのはいいと思うけど、国王がヒロインに謝罪するシーンは必要だったんじゃないかなあ。

・元々の婚約者女性の扱いがけっこう酷くて見るに堪えない...

【スコア】
★4.0で。
今や話題にのぼることも少なくなっている作品ではあるけれど、
大衆娯楽系80年代映画を語る上では欠かせない一本なので、未見の方は映画史の1ページとしてぜひ。
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