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13月の女の子のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

13月の女の子(2020年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

ヒロインの入院中の親友である唐木田巫女が病気で亡くなった。その日の夜、ヒロインは巫女の件で話があるとの手紙を受け取り、学校に呼び出される。その場にいた見知らぬ生徒は、自分は平行世界から来たともう一人の唐木田巫女だと告げる。彼女の持つ薬の効力で、ヒロインは平行世界へ飛ばされる。その世界は度重なる震災で崩壊していており、クラスメイトたちは残り少ない物資で共同生活を送っていて......という話。舞台演劇の映画化らしい。

僕好みで、各々の友情話と設定はユニークなのだが、その設定を映画という媒体で活かしきれていない惜しい作品。
登場人物の性格や立ち位置が現実世界と平行世界で異なる設定は面白いのだが、人数が多くて尺も短いため、人物相関を理解するのが困難だった。メインイベントである追放者投票を楽しむためには各キャラクターの掘り起こしが必要だったのでは? ドラマや連載マンガの様な形態なら上手くいったのかも。尺のこと考えたらいっそのことパラレルワールド設定全て外して、現実世界の崩壊後の話にしてもと思ったが、そうするとこの作品の良さが無くなるかなあ。
センチメンタルなストーリーは共感できた。

ストーリーを盛り上げるためには効果的だったけれど、追放者投票の3つのルールはさすがに人間関係壊すだけで、その後の共同生活に支障をきたすと思った。
構成上、主演の女の子の出番が少なくなっていた。
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