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海辺の彼女たちのbackpackerのレビュー・感想・評価

海辺の彼女たち(2020年製作の映画)
4.0
東京国際映画祭2020 11本目
ベトナムから来た技能実習生の三人娘が、過酷な環境や自らの境遇が故に苦しむ姿は、胸を締め付けられるようでした。
現代の奴隷ビジネスなんて言われて長い外国人技能実習生制度、もう少しなんとかならんのか……。

この手の映画を上映すると、必ず「国辱映画だ」とか叫ぶ人が出てきますが、この問題や現状を世に知らしめるためにも絶対に必要な作品です。
今回のTIFFで観た「鈴木さん」に通ずるところがありますが、"美しい国"のマボロシしか見えないようでは、人間は堕落していくし、国家は腐り果てると思うんですけどね……。
世の中にはそういった、今いる環境こそユートピアなのだ!異論は認めない!という盲目的な人が一定数いるもんなんですね。
清水も溜まれば淀んでいくのになぁ……。
今作も、おそらく賛否あるでしょうし、批判に晒されることにもなるかと思いますが、応援していきたい。
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