ホイットモア大統領

妖婆 死棺の呪いのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

妖婆 死棺の呪い(1967年製作の映画)
3.9
新作公開がシュワちゃんとジャッキー・チェン、さらに俺的にはジェイソン・フレミングの共演で話題となっている『ヴィー』シリーズ1967年の映画版。
なぜかBlu-rayが手元にあって、いつ買ったんだかわからないんだけど(笑)、背表紙にはあの松任谷由実さんの絶賛コメントがありました。でも見て納得笑

弄ばれた相手がヤバい婆だったのでタコ殴りしたら、その相手に祈りを捧げなければいけなくなった神学校の青年 vs. 青年に好意を持つもシャイなので死んだふりを続ける魔女の、三日間にも及ぶ死闘の記録…!

殺したはずの相手に呪いをかけられる展開は『東海道四谷怪談』だし、三日三晩結界の中に立て篭る展開は『耳なし法一』で、国は違えど怪奇譚はどこも似てるなあ。

けど本作はロシア映画なので、日本のような陰湿な雰囲気は皆無。むしろちょっと笑っちゃうぐらいファンタジックな演出が多く、棺桶サーフィンをする魔女や、結界周りのパントマイム、仰々しいまでの音楽と色の照明なんかは見ていて楽しい。

舞台となる教会の荒み具合がかなり良い味出してるんだけど、クライマックス、その壁という壁から大挙して押し寄せる魑魅魍魎たち、そして、タイトルにもなっている大ボスの妖怪のビジュアルは圧巻。女子に化けた魔女もめちゃ美人で眼福。
また、壁を這うようにしたり、神学生ホマーを取り囲む際は魍魎たちが大きく見えたりと、映し方も凝っていて面白かったです!